鬼殺し 上
/エクス・リブリス
上製
甘耀明/白水紀子 訳
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出版社:白水社 |
出版年:2016年12月 |
コード: 382p ISBN/ISSN 9784560090480 |
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日本統治時代から戦後に至る台湾・客家の村で、日本軍に入隊した怪力の少年が、時代に翻弄されながら祖父と生き抜く。魂を震わす巨篇。
【下巻】 鬼殺し 下/エクス・リブリス 甘耀明/白水紀子 訳 白水社 2016年12月
【原著】 402889 殺鬼 甘耀明 寶瓶文化事業股份有限公司 2015年6月
■東山彰良氏推薦! 日本統治時代から国民党統治の幕開けまで、激動の台湾史を流れるマジックリアリズムの大河。 物語が現実から乖離すればするほど、時代に翻弄される人間そのものに近づいてゆく不思議。 なんとも才気に満ちた傑作だ。
1941年12月、日本統治下の台湾・客家の村に、日本兵を乗せた汽車がやってきた。 村で祖父に育てられた怪力の少年、帕は日本陸軍中佐の養子となり、日本人になることを夢見て志願兵として戦うが――。 台湾の鬼才が歴史に挑んだ、魂を震わす巨篇。 日本の侵略で消されてゆく台湾・客家の村の記憶。
変貌する村を舞台に、歴史と人々の思いが錯綜し、動物たちがうごめく、新たな神話。 「皇民化運動によって生じた様々な変化が、著者の驚異的な想像力で関牛窩という架空の村に再現されている」 (『鬼殺し 下』「解説」より)
《目次》 名前の中に蕃(ばん)の字がある少年 今日から、俺は日本人になる 火輪車を倒した九鏨頭(きゅうざんとう) 父さん、生きてください 俺は鹿野千抜だ 少年の夢の中は戦車のことばかり 天公伯はとうとう目が見えなくなった 沙喲娜啦(サヨウナラ)、大箍呆(トアクゥタイ)の閣下殿 蟹人間と火の卵を投下する鉄の鳥 彼女が「加藤武夫」と呼んだとき、布洛湾(プルワン)は消えた 母さんは自分の夢の中で死んだ あじあ号とホタル人間
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■編著者紹介
甘 耀明(カン ヤオミン) 1972年、台湾・苗栗県生まれ、客家出身。台中の東海大学中文系在学中に小説を書き始め、卒業後は苗栗の地方新聞の記者などをしながら小説を書きためていた。2002年「神秘列車」で寶島文学賞審査員賞、「伯公討妾」で聯合報短篇小説審査員賞を受賞するなど、このころ発表した6篇が文学賞を続けて受賞し、03年にこれらの作品を収めた初めての短篇小説集『神秘列車』を刊行。その多彩な表現により「千の顔を持つ作家」と呼ばれて注目を集めた。
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