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台湾海峡一九四九
上製
龍應台/天野健太郎 訳
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出版社:白水社 |
出版年:2012年07月 |
コード: 436p ISBN/ISSN 9784560082164 |
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<東京店在庫有り>
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時代に翻弄されたため、異なる痛みを抱えた人々が1949年から小さな島で暮らすことになりました。お互いにどのような痛みを抱えているのですかと尋ねることなく、60年が経ちました。この島に暮らす「外省人」と台湾人の声に耳を傾け、彼らの原点である1949年を見つめ直す、歴史ノンフィクション。
原著は台湾のベストセラー作家・龍應台氏が2009年に書いた『大江大海 一九四九』。
【原著】
『大江大海一九四九(十週年紀念版)/龍應台作品集』 2019年02月 INK印刻文學生活雜誌出版有限公司
《目次》 日本語版への序文 プロローグ 私たちを守ってきた街路樹 第1章 手を離したきり二度と…… ──父と母の漂泊人生 1 母、故郷との別れ 2 ちょっと雨宿りするだけ 3 流れ着いた埠頭で 4 母、五十年ぶりの帰郷 5 ダムに沈んだ故郷 6 汽車を追いかける女性 7 三十歳の父が広州に残した足跡 8 汽車を追いかける少年 9 いたって普通の一年 10 鍬を担いで、毛沢東の演説を聞きに 11 母がくれた作りかけの靴 12 十八歳の父が南京で受けた心の傷 13 老いた父が愛した芝居「四郎探母」 第2章 弟よ、ここで袂を分かとう ──少年たちの決断 14 夏には帰ってくるから 15 端午の節句 16 別れ際、母についた嘘 17 小さな駅での決断、兄と別れて南へ 18 疎開学生、志願兵になる 19 台湾なら肉が食える 20 この険峻な山を越えれば 21 ベトナム捕虜収容所での三年半 22 悪魔山に押し込められた難民たち 23 山険しく海深く 第3章 私たちはこの縮図の上で大きくなった ──名前に刻み込まれた歴史 24 「台生」という名前 25 “吉林”までひと歩き 26 アメリカ兵がくれたチョコレート 27 小さな町で演じられた惨劇 28 六歳でも兵隊になれる 第4章 軍服を脱げば善良な国民 ──包囲戦という日常 29 レニングラード包囲戦 30 ソビエト軍による解放の影で 31 長春無血解放 32 死んでも君を待つ 33 捕虜は恥か 34 お椀に落ちた戦友の肉片 35 弾よけになった民間人 36 北京から逃げる、上海から逃げる 第5章 われわれは草鞋で行軍した ──一九四五年、台湾人が出迎えた祖国軍 37 八月十一日、上海の朝 38 九月二日、ミズーリ号上空は晴れて 39 八月十五日、上海の夜景が甦る 40 九月二十日、中秋の名月と揚陸艦LST-847 41 「日本人じゃありません」 42 LST-847が運んだもの 43 九月十六日、国民党軍第七〇軍、寧波へ 44 十月十七日、第七〇軍が来た 45 五十年ぶりの中国軍 46 台湾海峡の水葬 47 草鞋 48 歴史的瞬間だ、乗り遅れるな 49 線香を一本手向けて 第6章 フォルモサの少年たち ──捕虜収容所にいた台湾人日本兵 50 歴史の奔流にのみ込まれた水滴がふた粒 51 高尾から戦地に向かって船が出る 52 死体から染み出た水をすすり 53 一九四二年、台湾の少年たちが歌う君が代 54 台湾人志願兵 55 捕虜収容所の台湾人監視員たち 56 トウモロコシ農場で出会った元米軍兵捕虜 57 自らの手は汚さずに 58 ビルが描いたサンダカンのスケッチ 59 監視兵が戦犯になり 60 「これは天が殺すんだ。私が殺すんじゃない」 61 日々是好日 第7章 田村という日本兵 ──ニューギニアに残された日記、生き残った国民党軍兵士 62 底辺の竹きれ 63 台湾人監視員が赤ちゃんにあげた卵 64 抗日の英雄たちのその後 65 上海からラバウルへ 66 墓標なき死者たち 67 地獄船に乗って 68 田村という若き日本兵 69 ニューギニアで食うこと、死ぬこと 70 十九歳の決断 第8章 じくじくと痛む ──一九四九年の後遺症 71 二十カイリに四十年 72 モクマオウの木の下で 73 二人の男の子 エピローグ 尋ね人 あとがき 私の洞窟、私のろうそく 民国百年増訂版 序 原 注 訳 注 謝 辞 訳者あとがき
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