新中国経済大全 資本主義と社会主義を越えて
ジン・クーユー／梶谷懐 監修・訳／西川美樹 訳
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| 出版社：日経BP，日本経済新聞出版／日経BPマーケティング発売 |
| 出版年：2024年12月 |
| コード： 416p ISBN/ISSN 9784296119110 |
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新世代の経済学者が中国のマクロ経済、金融、不動産、テクノロジー、国際貿易の最前線を、最新データと独自の視点をもとに徹底解説。
金融、不動産、テクノロジー、米中覇権の行方──。新世代の経済学者が、
激変する中国の光と影を、最新データと経済学のロジックで鮮やかに描き出す。
中国に生まれ育った著者独自の内在的視点を交えつつ、一般読者にも親しみやすいスタイルをとる本書は、気鋭の経済学者が中国経済のありのままの姿を世界の人たちに伝えたいという意図で書かれたものである。米中の対立が激しさを増すいま、この国と付き合っていくすべての人々に有益な視点を示す話題の書。
「中国と西洋の2つの視点を持つ卓越した思想家による必読書」
──トニー・ブレア（元英国首相）
「大胆かつ的確な視座で中国経済の行方を見通している」
──ローレンス・サマーズ（元米国財務長官）
「中国に関する近年の最重要書」
──ケネス・ロゴフ（ハーバード大学経済学教授）
「テクノロジーをけん引する現代中国の謎を解き明かす貴重な書」
──カイフ―・リー（創新工場CEO）
＊
「中国をより広く理解するためには、中国のシステムと経済を理解することが欠かせない。中国の成功を願う人たちは、この国の経済がいかに機能しているかを正しく理解しておく必要がある。そうすれば、それによって生まれるチャンスをもっと上手に活用できるからだ。
一方、中国に不信感を抱く人たちも、もっと的確な批判ができるし、国家の行為と国民の行為とを区別し、マクロのイメージとミクロの現実を分けて考えることができるだろう。
中国と西側諸国とのあいだには意見の対立する分野も多いし、価値観や視点、政治的手法に隔たりがあるため、眼前の出来事や政治の展開によって、経済に関する判断が曇ることがあまりに多い。本書では、こうしたことに極力影響されずに、経済の問題と、それが依拠する政治的・文化的構造について論じていくつもりだ。」（本文より）
目次：
日本語版への序文
第１章 │ 中国という謎
中国という謎を理解する ／中国経済の現在と未来 ／新たな世代、新たな戦略
第２章 │ 中国経済の奇跡
中国の独自性──文化・制度・歴史 ／１９７８年──分水嶺 ／改革による成長 ／労働、資本、生産性 ／急速な産業化と危機 ／中国経済、成長の行方
第３章 │ 中国の消費者と新世代
新世代──小皇帝と小皇后 ／一人っ子政策は何をもたらしたか ／新しい未来像
第４章 中国独自の企業モデル──国有企業と民間企業
国有企業の変遷 ／起業の波が起きている ／収斂する国有企業と民間企業 ／中国経済を変える新たな合弁モデル ／外国企業の参入 ／新世代の起業家たち
第５章 │ 国家と市長経済
中央政府と共産党の密接な関係 ／市長経済とは何か ／支配力を維持する ／中国の新たな戦略──ＧＤＰを超えて ／面倒見のよい国
第６章 │ 中国の金融システム
中国金融システムの謎 ／ツールとしての金融システム ／好景気と停滞する株式市場／大住宅ラッシュ ／影の銀行（シャドーバンキング） ／中国の金融システム──リスクと今後の方向性
第７章 │ テクノロジーをめぐる競争
１からＮへ──中国の最適分野 ／０（ゼロ）から１へ
第８章 │ 世界経済における中国の役割
台頭する中国経済 ／新たなグローバル貿易のパラダイムに向けて ／世界の貿易相手国としての中国──機会と脅威を天秤にかける ／グローバル貿易の複雑な課題 ／来たるべき課題
第９章 │ 世界の金融市場で
選択的開放主義 ／中国が世界の金融の中心をめざす理由 ／中国のチャンス ／国際化への長征（ロング・マーチ） ／世界に与える影響 ／新しい経済リーダーシップの考え方
第10章 │ 新たなパラダイムに向けて
中国の現在と未来 ／未来に向けて
監訳者解説 中国経済の新しい見取り図 梶谷懐（神戸大学大学院経済学研究科教授）
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