人間の成長を描く物語・横山「項羽と劉邦」をもっと深く味わう‼ 始皇帝、項羽、劉邦、張良、韓信、蕭何……若き獅子たちの実像に迫る!!
横山光輝の『項羽と劉邦』を楽しみながら、秦の始皇帝の中国統一から高祖劉邦の漢帝国までを楽しくご案内する。横山光輝「項羽と劉邦」は、司馬遼太郎や長与善郎の同名の「項羽と劉邦」とはまったく違い、江戸時代に刊行された『通俗漢楚軍談」や『史記』『孫子』などをもとに横山光輝が独自の歴史観、人物観によって描かれた作品である。 横山作品をリスペクトしてやまない著者が横山『項羽と劉邦』を深く読み込み、その人物像やストーリー展開などを『史記』『楚漢春秋』『漢楚軍談』をはじめ関連のありとあらゆる資料を、時間をかけて読み、考えに考えて分析、論考をおこなっている。
目次: 1 始皇帝暗殺 コラム:司馬遷の『史記』 2 柔と剛 コラム:張耳と陳余 3 鴻門の会 コラム:「勝ちを千里の外に決す」張良 4 国士無双 コラム:「多々ますます弁ず」韓信 5 三秦を取る コラム:『孫子』の特徴 6 覇王の武力 コラム:天人相関思想 7 漢の三傑 コラム:「人の功」蕭何 8 劉邦の凄味 コラム:「武経七書」 9 韓信の逡巡と劉邦の勇 コラム:『史記』が記す項羽の十の罪 10 二つの楚歌 コラム:呂后と漢帝国の行方 「項羽と劉邦」年表
|