日ソ戦争 帝国日本最後の戦い
/中公新書
麻田雅文
|
|
出版社:中央公論新社 |
出版年:2024年04月 |
コード: 304p ISBN/ISSN 9784121027986 |
|
|
|
日ソ戦争とは、1945年8月8日から9月上旬まで満洲・朝鮮半島・南樺太・千島列島で行われた第2次世界大戦最後の全面戦争である。短期間ながら両軍の参加兵力は200万人を超え、玉音放送後に戦闘が始まる地域もあり、戦後を見据えた戦争だった。これまでソ連の中立条約破棄、非人道的な戦闘など断片的には知られてきたが、本書は新史料を駆使し、米国のソ連への参戦要請から各地での戦闘の実態、終戦までの全貌を描く。
第28回司馬遼太郎賞 第10回猪木正道賞正賞受賞
目次: はじめに 第1章 開戦までの国家戦略―日米ソの角逐 1 戦争を演出したアメリカ―大統領と米軍の思惑 2 打ち砕かれた日本の希望―ソ連のリアリズム 第2章 満洲の蹂躙、関東軍の壊滅 1 開戦までの道程―日ソの作戦計画と動員 2 ソ連軍の侵攻―八月九日未明からの一ヵ月 3 在満日本人の苦難 4 北緯三八度線までの占領へ 第3章 南樺太と千島列島への侵攻 1 国内最後の地上戦―南樺太 2 日本の最北端での激戦―占守島 3 岐路にあった北海道と北方領土 4 日ソ戦争の犠牲者たち 第4章 日本の復讐を恐れたスターリン 1 対日包囲網の形成 2 シベリア抑留と物資搬出 おわりに 「自衛」でも、「解放」でもなく
|
|