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杜甫詩注 第十一冊 巻十一 東川の歌 上 上製
吉川幸次郎,興膳宏
出版社:岩波書店
出版年:2024年10月
コード:      ISBN/ISSN 9784000928069
 
価格 18,700円
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中国最高の詩人、杜甫(712-770)の文学世界を徹底的に考究する全詩注。


中国最高の詩人、杜甫の全詩集。詳細な注釈によって、その詩業を中国文学の伝統と、唐の激動の歴史のなかに位置づけ、徹底的に考究。第I期(全一〇冊)につづく第II期では、詩人が成都の草堂を離れ、蜀各地を転々とする時期の詩を収録。老境へと向かうその文学世界を味読する。(協力)木津祐子・二宮美那子・池田恭哉

以降、半年ごとに刊行予定。
第Ⅱ期は、第11冊~第13冊までの全三冊で、杜甫が成都の草堂を離れ、争乱のなかで蜀各地を転々とする時期の詩を扱う。

杜甫は、成都から四川東部の雲安・夔州(重慶市東部)へと一家で移住する。夔州では病気が悪化しつつも旺盛に作詩したが、後世、南宋朱熹が批判的に評価したこともあってこの時期の詩はあまり有名ではなく、その意味で再検討の余地があるといえる。
本シリーズ第11冊以降の詩こそ、まさにこの時期に相当する。原著者吉川幸次郎(1904-1980)の遺稿を生かしつつ、多くの部分を興膳宏(1936-2023)が書き下ろしている。

目次
 凡 例

杜甫詩注巻十一 東川の歌上

 はしがき……………興膳宏

1 巴西驛亭觀江漲、呈竇使󠄁君二首
 巴西駅亭にて江の漲るを観、竇使君に呈す二首
 巴西の宿場で江がみなぎるのを観て、竇長官に呈する詩二首
2 又呈竇使󠄁君
 又た竇使君に呈す
 また竇長官に呈する
3 戲題寄上漢󠄁中王三首
 戯れに題して漢中王に寄せ上る三首
 漢中王に寄せ奉るざれうた三首
4 翫月󠄁呈漢󠄁中王
 月を翫びて漢中王に呈す
 月を愛でて漢中王に呈する
5 陪王漢󠄁州留杜綿州泛房󠄁公西湖
 王漢州の杜綿州を留めて房公の西湖に泛かぶに陪す
 王漢州長官が杜綿州長官を引き留め、房閣下の西湖に舟遊びするのに陪席して
6 舟歬小鵝兒
 舟前の小鵝児
 舟の前の鵞鳥のひな
7 得房󠄁公池鵝
 房公池の鵝を得たり
 房公池の鵞鳥を手に入れた
8 戲作寄上漢󠄁中王二首
 戯れに作りて漢中王に寄せ上る二首
 漢中王に寄せ奉るざれうた二首
9 投簡梓州幕府、兼󠄁簡韋十郞官
 梓州の幕府に投簡し、兼ねて韋十郎官に簡す
 梓州のお役人方に寄せ、加えて韋君に寄せる手紙

 (付 漢󠄁州王大錄事宅作)

10 答楊梓州
 楊梓州に答う
 楊梓州長官に答えて
11 贈韋贊善別
 韋賛善に贈りて別る
 韋東宮侍従に贈る別れの歌
12 絕句
 絶句
 みじかうた
13 九日登梓州城
 九日
 梓州城に登る
 九月九日、梓州の城に登る
14 九日奉寄嚴大夫
 九日
 厳大夫に寄せ奉る
 九月九日、厳検察庁長官に寄せ奉って
15 秋盡
 秋尽く
 秋の終わりに
16 野望
 野望
 野の眺め
17 客夜
 客夜
 旅の夜
18 陪王侍御宴通泉東山野亭
 王侍御に陪して通泉の東山の野亭に宴す
 王監察官にお供して通泉県の東山の野亭で宴を開く
19 客亭
 客亭
 旅のやど
20 懷舊
 旧を懐う
 旧友を懐う
21 所󠄁思
 思う所
 気がかりな人
22 不見
 見ず
 会わない
23 題玄武禪師屋壁
 玄武の禅師が屋壁に題す
 玄武山の禅師の壁に書きつけて

 (付 花󠄁底)
 (付 柳邊)
 (付 奉送󠄁崔都󠄀水翁󠄂下峽)

24 聞官軍收河南河北
 官軍の河南河北を収むるを聞く
 官軍が河南河北を回復したとの知らせを聞いて
25 涪江泛舟送󠄁韋班歸京
 涪江に舟を泛かべて韋班の京に帰るを送る
 涪江に舟を浮かべて韋班が京に帰還するのを送る
26 春日梓州登樓二首
 春日 梓州にて楼に登る二首
 春の日、梓州にて城楼に登る二首
27 行次󠄁鹽亭縣、聊題四韻、奉簡嚴遂州、蓬州兩使󠄁君、咨議諸󠄀昆季
 行きて塩亭県に次り、聊か四韻を題して、厳遂州、蓬州の両使君、咨議諸昆季に簡し奉る
 旅して塩亭県に宿り、たわむれに四脚韻の詩を作って、厳遂州、厳蓬州の両長官と、親王府審議官たる厳兄弟にてがみとして寄せまいらす
28 倚杖
 杖に倚る
 杖にもたれて
29 泛江送󠄁魏十八倉曹還󠄁京、因寄岑中允參、范郞中季朙󠄁
 江に泛かびて魏十八倉曹の京に還るを送り、因りて岑中允参、范郎中季明に寄す
 江に舟を浮かべて魏倉庫課長の都への帰還を送別し、ついでに岑参東宮侍従、范季明部長に寄せる
30 送󠄁路六侍御入朝󠄁
 路六侍御の朝に入るを送る
 路監察官の参内を送る
31 泛江送󠄁客
 江に泛かびて客を送る
 江に舟を浮かべて客を送る
32 上牛頭寺
 牛頭寺に上る
 牛頭寺に上る
33 望󠄂牛頭寺
 牛頭寺を望む
 牛頭寺を望む
34 登牛頭山亭子
 牛頭山の亭子に登る
 牛頭山のあずまやに登る
35 上兜率寺
 兜率寺に上る
 兜率寺に上る
36 望󠄂兜率寺
 兜率寺を望む
 兜率寺を望む
37 甘園
 甘園
 蜜柑ばたけ
38 送󠄁梓州李使󠄁君之任
 梓州の李使君の任に之くを送る
 梓州の李長官の赴任を送って
39 數陪李梓州泛江、有󠄁女樂在諸󠄀舫、戲爲艷曲二首贈李
 数しば李梓州に陪して江に泛かぶに、女楽の諸舫に在る有り、戯れに艶曲二首を為りて李に贈る
 しばしば李梓州長官にお供して涪江に船を浮かべるに、いくつかの船に妓女あり、戯れに艶曲二首を作って李長官に贈る
40 陪李梓州、王閬州、蘇遂州、李果州四使󠄁君登惠義寺
 李梓州、王閬州、蘇遂州、李果州の四使君に陪して恵義寺に登る
 李梓州、王閬州、蘇遂州、李果州の四長官にお供して恵義寺に登る
41 送󠄁何侍御歸朝󠄁
 何侍御の朝に帰るを送る
 何監察官の朝廷への帰任を送る
42 江亭送󠄁眉州辛別駕昇之
 江亭にて眉州の辛別駕昇之を送る
 江べりのあずまやで眉州の辛昇之次官を送る
43 涪城縣香積寺官閣
 涪城県の香積寺の官閣
 涪城県の香積寺の官製楼閣

 (付 送竇九歸成都󠄀)

44 陪章留後侍御宴南樓
 章留後侍御に陪して南楼に宴す
 節度使代理にして監察官たる章氏にお供して南楼に宴する
45 臺上
 台上
 台の上で
46 送󠄁王十五判󠄁官扶侍還󠄁黔中
 王十五判官の扶侍して黔中に還るを送る
 王参謀が母堂のお供で黔中に帰るのを送って
47 遣憤
 憤を遣る
 うっぷんを晴らす
48 郪城西原送李判官兄、武判官弟赴成都󠄀府
 郪城の西原にて李判官兄、武判官弟の成都府に赴くを送る
 郪城県の西の原で、李参謀、武参謀が成都府に赴くのを送る
49 送󠄁李卿曄
 李卿曄を送る
 李曄殿下を送る
50 城上
 城上
 城郭の上
51 倦夜
 倦夜
 けだるい夜
52 悲秋
 悲秋
 悲しみの秋
53 對雨
 雨に対す
 雨に向かって
54 警急
 警急
 非常事態
55 九日
 九日
 九月九日
56 王命
 王命
 天子の命
57 征夫
 征夫
 出征兵士
58 惠義寺園送󠄁辛員外
 恵義寺の園にて辛員外を送る
 恵義寺の庭園で辛課長を送る
59 又送
 又た送る
 重ねての送別
60 惠義寺送󠄁王少尹赴成都󠄀
 恵義寺にて王少尹の成都に赴くを送る
 恵義寺で王次官の成都への赴任を送る
61 送󠄁元二適󠄁江左
 元二の江左に適くを送る
 元君の江南への旅立ちを送って
62 章梓州水亭
 章梓州が水亭
 章梓州長官の水辺のあずまや
63 章梓州橘亭餞成都󠄀竇少尹
 章梓州が橘亭にて成都の竇少尹を餞す
 章梓州長官のみかん園のあずまやで成都の竇次官を餞別する
64 送󠄁陵州路使󠄁君赴任
 陵州の路使君の任に赴くを送る
 陵州の路長官の赴任を送って
65 薄暮
 薄暮
 たそがれどき
66 西山三首
 西山三首
 西山三首
67 薄遊
 薄遊
 しがない旅の身
68 王閬州筵奉酬十一舅惜別之作
 王閬州が筵にて十一舅の惜別の作に酬い奉る
 王閬州長官のうたげにて十一おじぎみの惜別の作に唱和して

 (付 閬州奉送二十四舅使自京赴任靑城)

69 放船
 船を放つ
 船を出す
70 舍弟占歸草堂檢校、聊示此詩
 舎弟占 草堂に帰りて検校す、聊か此の詩を示す
 弟の占が様子をうかがいに草堂に帰るので、いささかこの詩を示しておく
71 奉寄章十侍御
 章十侍御に寄せ奉る
 章検察官に寄せて
72 奉寄別馬巴州
 寄せて馬巴州に別れ奉る
 馬巴州長官に寄せる別れのうた
73 泛江
 江に泛かぶ
 江に浮かんで
74 陪王使君、晦日泛江、就黃家亭子二首
 王使君に陪して、晦日 江に泛かび、黄家の亭子に就く二首
 王長官に陪席して、正月三十日、江に舟を浮かべ、黄家のあずまやで遊んだときの作二首
75 暮寒󠄁
 暮寒
 夕暮れの寒さ
76 雙󠄁燕
 双燕
 つがいのツバメ
77 百舌
 百舌
 モズ
78 遊󠄁子
 遊子
 旅人
79 傷春五首
 春を傷む五首
 春の感傷五首
80 有󠄁感五首
 感有り五首
 感じることあって五首
81 江亭王閬州筵餞蕭遂州
 江亭の王閬州が筵にて蕭遂州を餞す
 江べりのあずまやにおける王閬州長官のうたげで、蕭遂州長官に贈るはなむけのうた
82 滕王亭子
 滕王の亭子
 滕王のあずまや
83 玉臺觀
 玉台観
 玉台観
84 滕王亭子
 滕王の亭子
 滕王のあずまや
85 玉臺觀
 玉台観
 玉台観
86 渡江
 江を渡る
 江を渡る
87 送󠄁韋郞司直󠄁歸成都󠄀
 韋郎司直の成都に帰るを送る
 司法官の韋君が成都に帰るのを送って
88 奉待嚴大夫
 厳大夫を待ち奉る
 厳検察庁長官をお待ちする
89 將赴成都󠄁中有󠄁作、先寄嚴鄭公五首
 将に成都の草堂に赴かんとして、途中に作有り、先ず厳鄭公に寄す五首
 成都の草堂に赴こうとして、途中でできた詩、まずは厳鄭公に寄せる五首
90 別房太尉墓
 房太尉の墓に別る
 房元帥の墓に別れる
91 自閬州領妻子却赴蜀山行三首
 閬州自り妻子を領い蜀に却赴し山行す三首
 閬州から妻子を連れ、蜀に引き返す山路の旅三首

 付記(木津祐子・二宮美那子・池田恭哉)
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