東洋史学の戦争責任 未完の『大東亜史概説』と歴史家たち
上製
久保亨
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| 出版社:岩波書店 |
| 出版年:2026年07月 |
| コード: 238p ISBN/ISSN 9784000617666 |
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東洋史学はどのようにして戦争に動員されたのか――戦時下に学界の総力を結集して編纂された『大東亜史概説』と、戦中・戦後を生きた三人の中国近現代史研究者の足跡を手掛かりに、戦後のアジア史研究が戦時の到達から出発したことを明らかにするとともに、それが忘却されてきたことがもたらした歪みや問題を問い直す。
目次: はじめに
第一章 矢野仁一の同時代中国論――戦争を支えた東洋史学 Ⅰ 時論執筆への使命感 Ⅱ あるべき国民国家を基準とした中華民国論 Ⅲ 中華民国論の背景と展開 Ⅳ 戦時下の中国認識の変化 おわりに
第二章 未完の『大東亜史概説』と戦後への道 Ⅰ 『大東亜史概説』編纂への研究者総動員 Ⅱ 学問的成果としての『大東亜史概説』 Ⅲ 侵略を正当化する日本中心のアジア史観 Ⅳ アジア史研究者の戦争責任認識 おわりに
第三章 研究の基盤を築いた市古宙三――戦時の図書館調査と戦後の近代中国文献収集 Ⅰ 戦時下の大学院生時代 Ⅱ 占領下中国の図書館調査 Ⅲ 近代中国研究委員会の四二年間 Ⅳ 太平天国論から郷紳革命論まで おわりに
第四章 問い直された戦争責任――東洋文庫への米財団研究助成(A・F問題) Ⅰ A・F問題の発端 Ⅱ アメリカの財団の戦後日本への研究助成 Ⅲ 日本の中国研究者の反応――六二年シンポでの発言を中心に Ⅳ 近代中国研究委員会の対応 Ⅴ その後――アジア財団とCIAの関係の露呈 おわりに
第五章 野澤豊の中華民国史研究――戦争責任へのこだわり Ⅰ 研究への出発、一九五〇年代 Ⅱ 辛亥革命史から中華民国史へ Ⅲ 孫文論と張謇論 Ⅳ 国民革命と孫文をめぐって Ⅴ 五四運動と国際関係への関心 Ⅵ 抗日運動と中国統一化論争の考察 Ⅶ 野澤史学の観点と方法 おわりに
むすび
注 文献目録 あとがき 索引
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