東アジアと東南アジアの近世 15~18世紀
/岩波講座 世界歴史 第12巻
上製
弘末雅士,吉澤誠一郎 責任編集
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出版社:岩波書店 |
出版年:2022年03月 |
コード: 326p ISBN/ISSN 9784000114226 |
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「商業の時代」を経て連関する内陸世界と東南アジア。国際秩序と諸国家の展開、地域社会の再編を描く。
「商業(交易)の時代」を契機に、一五~一八世紀の内陸アジア、東アジア、東南アジアからなる東ユーラシアとそれを取り巻く海域世界で、ヒト、モノ、情報の流れが活性化した。国際秩序の変化、諸国家の展開を描きつつ、都市や港市を中心とした地域社会の再編包括的に描き出す。
編集委員:荒川正晴、大黒俊二、小川幸司、木畑洋一、冨谷至、中野聡、永原陽子、林佳世子、弘末雅士、安村直己、吉澤誠一郎
目次: 地図
展望|Perspective
はしがき
東ユーラシア圏域の史的展開……………上田 信 はじめに 一、歴史の舞台 二、元―清間期の東ユーラシア圏域西部 三、元―清間期の東ユーラシア圏域東部 四、清朝下の東ユーラシア圏域 おわりに
近世東南アジア社会の展開……………弘末雅士 はじめに――東南アジア史研究の課題 一、一五―一七世紀の東南アジアにおける交易活動の活性化と近世国家の展開 二、港市の社会統合と王権の強化 三、「商業の時代」の終焉とオランダとスペインの植民地経営 四、近世後期の対中国貿易の拡大と東南アジア社会の変容 おわりに――近代植民地体制下における内と外の仲介者
問題群|Inquiry
大交易時代のアジアの海域世界……………中島楽章 はじめに 一、朝貢・海禁体制と海域アジア 二、ポスト鄭和時代 三、胡椒・銀・倭寇 四、交易と紛争の時代 五、東アジア海域と世界市場 おわりに
清朝をめぐる国際関係……………岡本隆司 説明――はじめにかえて 一、興起 二、形成 三、性格 四、変化 展望――むすびにかえて
焦点|Focus
明朝の中央政治と地域社会……………岩井茂樹 一、秩序再建と皇帝の独裁 二、里甲制と共同社会 三、民の対応と里甲の崩壊 おわりに
明代中国における文化の大衆化……………大木康 一、エリートの大衆化 二、大衆を背景にした知識人 三、出版文化の隆盛 四、通俗文藝の隆盛 五、民衆の発見 結び
マンジュ大清国の支配構造……………杉山清彦 一、ジュシェン(女真)からマンジュ(満洲)へ 二、国制・軍制としての八旗制 三、帝国の構造と運営 四、大清皇帝による統合と執政
清朝時代のモンゴル社会……………柳澤明 一、清朝の拡大直前のモンゴル 二、清帝国の形成とモンゴル 三、ジューンガルと西モンゴル諸集団 四、清朝統治下のモンゴル 五、社会・文化の変容 六、清帝国の動揺とモンゴル
近世後期の大陸部東南アジア……………岡田雅志 はじめに 一、辺境の躍動 二、近世国家の政治統合とその影 三、「華人の世紀」における内陸フロンティア おわりに
朝鮮時代の国家財政と経済変動……………六反田 豊 一、朝鮮時代の時期区分 二、朝鮮王朝の経済体制と初期の収取制度 三、一五世紀後半以降の経済変動と収取制度の変容 四、一八世紀の国家財政と経済
近世日本の対外関係と世界観……………松井洋子 はじめに 一、織豊政権 二、徳川政権 おわりに
グローバル貿易と東南アジア海域世界の「海賊」……………太田 淳 はじめに 一、貿易構造の転換 二、中国市場志向型貿易と東南アジア海域世界の変容 三、植民地体制と海賊 おわりに
コラム|Column
太平洋を渡った中国陶磁器……………宮田絵津子 西欧に伝達された康熙帝の死……………新居洋子 明清時代の家族と法……………岸本美緒 近世ビルマの借金証文と訴訟文書……………斎藤照子 琉球国から沖縄県へ……………渡辺美季
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