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逊清奉天残留特权研究
刘灿
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出版社:社会科学文献出版社 |
出版年:2025年05月 |
コード:514844 449p 24cm ISBN/ISSN 9787522853093 |
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辛亥革命のあと中華民国政府が樹立されると、清朝は政権を平和的に譲渡するかわりに、《清室優待条件》の枠組みのもとで特別な権益を享受し続けることとなった。従来の学界における清朝と民国政府との関係研究は、主に優待条件の存廃や遺民(旧清朝関係者)集団の活動に焦点を当ててきた。
本書が注目するのは、清末から満洲事変(九一八事変)に至るまでの、帝制から共和制への転換期において、旧王朝の“陪都”であった奉天(現在の瀋陽)に残存していた清朝の政治・経済・文化・社会生活に関する特権の変遷と、歴代中央政府・地方軍閥・列強との相互作用の過程である。
民国初期には政権交代が頻繁に起きたが、奉天地域における清朝の特権行使の空間を圧縮しつつ侵略の危機に対応し国家主権を守ることは、中央・地方の各級政府が一貫して追求した方針であった。一方、清朝遺民群体の内部は、身分秩序に固執し、軍閥の新興勢力と利益を共謀するばかりか、列強の力を借りようとさえしたが、一般の旗人(清朝の軍人・民衆)の生活問題を軽視した結果、奉天に残された特権群体の崩壊を加速させることとなっていった。
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