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昨日方舟 /北京往事系列 精装
孙频
出版社:江苏凤凰文艺出版社
出版年:2025年06月
コード:513912   139p  20cm ISBN/ISSN 9787559495822
 
価格 3,465円
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本書の視点は、「細くてゆっくり空へと伸びていく路地」に置かれている。この路地こそが、作家・孫頻が描く、最も原始的で初期の「ノアの方舟」なのである。この方舟には、いったいどんな人々が乗っているのだろうか?

いつの間にか、隣人たちは皆いなくなってしまった。残っているのは、私の父と邱三成、そして時折疲れ果てて都会から帰省する私だけ…
邱三成のことを世間では「半ボケ」と言っている。かれは板でベンチを作るのを得意としており、また孤独を紛らわせるために、羊や犬、猫、鶏、豚、オウム、ウサギ、ハリネズミ、フクロウなどを飼っている。毎日羊を放牧し、何事もないかのように、羊たちに道路を渡らせている。
いっぽう私の父はといえば、葡萄を育てることが好きなのだが、それはその葡萄で酒を醸造することができるばかりでなく、油絵のように奇妙で多重奏的な色彩を生み出すことができるからなのだ。
老人たちは故郷に残り、若者たちは都会へ出て働かざるを得ない。故郷にとって彼らは永遠に「よそ者」であり、根もつながりもない存在である。そして都市もまた、旅人にとって本当の居場所にはなり得ない。

この作品は、現代中国の地方と都市の断絶、孤独、そして帰属意識の喪失を詩的かつ象徴的に描いている。
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