鄭振鐸藏殘本石頭記 卞亦文藏脂本紅樓夢
/紅樓夢古抄本叢刊
精装
〔清〕曹雪芹
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出版社:人民文学出版社 |
出版年:2024年12月 |
コード:507882 344p 22cm ISBN/ISSN 9787020190126 |
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在庫僅少
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本書は「紅楼夢古抄本叢刊」シリーズの一冊。「紅楼夢」の価値ある古写本を高解像度でスキャンし、全編カラー印刷する。
鄭振鐸所蔵『石頭記』写本は、二回分しか残っていないものの、独自の版本的価値を持っている。考証によると、この残本は『紅楼夢』の早期脂本系統に属し、その書名については珍しい点がある。それは、残本二回の回頭に必ず「石頭記第○○回」と題されており、各葉の版口(版心)に「紅楼夢」と書かれていることであり、これは各種写本においてもほとんど見られない特徴である。また、本書の本文と他の写本との違いにも注目すべき内容があり、学術的価値が高い。
卞亦文(1972-)所蔵『紅楼夢』写本は、2006年6月、上海の敬華拍売公司が競売に出し、卞氏が買い取って所蔵しているものである。巻首にはもともとの蔵書主による題記一文があり、「于民国廿五年得自沪市地摊(民国二十五年に上海の市場の露店で手に入れた)」と記されている。後に再装丁されて四冊本となり、「民国卅七年初夏眉盦识于沪寓(民国三十七年初夏、眉盦が上海の庵で記す)」という落款があり、「文介私印」の朱文、題記の右下角に「上元劉氏図書之印」の白文が捺印されている。この写本は十回分が残り、おそらく大清嘉慶期(1796-1820)の写本であり、抄写の際に一部削除された形跡があるなどの版本的特徴がある。
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