日知録集釋 上、中、下
/《儒藏》精華編選刊
〔清〕顧炎武 撰 〔清〕黃汝成 集釋 北京大學《儒藏》編纂與研究中心 編
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出版社:北京大学出版社 |
出版年:2024年09月 |
コード:505393 1475p 23cm ISBN/ISSN 9787301351376 |
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【日知録集釈の校勘整理本】
『日知録集釈』32巻、附『日知録之余』4巻・『譎觚十事』は、清初の思想家顧炎武(1613-1682)撰『日知録』に対して、道光年間の学者黄汝成(1799-1837)が『集釈』をなしたもの。
『日知録』は、顧炎武が読書の時に書きとめた考証的な札記であり、30年余りかかって完成した、顧炎武一生の心血が注がれたものである。全32巻で、部門分けされていない1000以上の項目があるが、概ね種類ごとに編纂されている。内容は広く豊富で、経学・統治術・見聞などに及ぶ。考証が精密かつ詳細であり、『四庫全書総目提要』でも「引拠は浩繁にして、牴牾は少し(引用考証は非常に広範囲にわたるが、齟齬は少ない)」と称賛されている。『日知録』があらわれると、乾隆年間の学術に広範な影響をもたらし、閻若璩(1636-1704)・銭大昕(1728-1804)などの碩学がみな考証の著作を書いた。
顧炎武は生前に友人から書写の依頼が絶えず、病を患って渡すことができなくなったため、まず『日知録』8巻を彫り、後に『譎觚十事』を付した。これが初めての刻本、つまり康熙九(1670)年符山堂刊本である。顧が没した後は、弟子の潘耒(1646-1708)が康熙三十四(1695)年に『日知録』全原稿32巻を私的に刻し、これは遂初堂刻本と呼ばれる。文字の獄が苛烈になったため、潘耒は原稿にある「忌避に触れる」文字を削除し改めた。乾隆六十(1795)年、再び重刊されて世の中に広まったが、その際、顧炎武の遺稿に基づいて編纂された『日知録之余』が附された。道光年間の黄汝成は遂初堂本を遡行本として、諸家の疏解を広く集め、『日知録集釈』32巻・『日知録刊誤』2巻・『続刊誤』2巻を編纂した。『集釈』には道光以前の90名以上の学者による研究成果が一編に集められているため、まさに『日知録』の功臣である。『日知録集釈』は道光十四(1834)年に黄の西谿草盧で初刻され、のち黄本人によってさらに修訂が施された。道光十八(1838)年、西谿草盧は黄の修訂に基づいて十四年本を改めたが、これが道光十八年重印本であり、『集釈』の最終形態をあらわしている。
今回は、この重印本を底本に、『刊誤』・『続刊誤』・黄侃(1886-1935)『日知録校記』や、陳垣(1880-1971)・張京華(1962-)などの校勘を参考とし、『日知録』原稿の原形を示すよう努めた。巻末には『日知録』符山堂本に附された『譎觚十事』と乾隆六十年重刊本に附された『日知録之余』も収録し、標点校勘をして読みやすくした。
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