敦煌蒙書校釋與研究:新集文詞九經抄
金瀅坤 主編 鄭阿財 著
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出版社:文物出版社 |
出版年:2024年07月 |
コード:503538 549p 24cm ISBN/ISSN 9787501084654 |
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『新集文詞九経抄』は、敦煌文献における徳行類の児童啓蒙書で、九経諸子の名句・金言や史書古典籍に記された格言を集めた一冊である。引用される聖賢の格言ひとつひとつに書名や人名が示されていることから、唐代に科挙制度や私学教育が発達したことによって生まれた本であるとともに、抄本的・類書的な性格を持った啓蒙書とみることもできる。その内容・体裁は、後の啓蒙書の発達に多大な影響を及ぼした。敦煌写本から発見されたこの啓蒙書には、P2598・P2557・S5754があるが、これまでの敦煌学においてはあまり重要視されてこなかった。今回、敦煌文書の写本を整理して収録するとともに、内容や性質・表現様式や引用書を分析し、『新集文詞九経抄』と西夏『経史雑抄』・明初『明心宝鑑』などとの関係を論じることで、中国における徳行類啓蒙書の発展と影響を説明する。
「敦煌蒙書校釋與研究」シリーズは、敦煌文献中の佚書を中心とした蒙書20種の整理研究成果を順次刊行する。
「蒙書」とは、児童教育や啓蒙のための本。敦煌文献には数百点の「蒙書」があり、そのなかには現在散逸してしまった書物20余種も含まれている。これらの「蒙書」によって、唐宋時期の児童教育の実相が明らかになるばかりでなく、古代西北地方の方言や音韻を解明する手がかりともなる。
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