苦雨之地
/文學森林
吳明益 著 吳明益 吳亞庭 插畫
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出版社:新經典圖文傳播有限公司 |
出版年:2019年01月 |
コード:444629 253p 21cm ISBN/ISSN 9789869689274 |
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前著『單車失竊記』(邦題:自転車泥棒)が2018年ブッカー国際賞候補作に選出されるなど、世界的にその実力が評価されつつある台湾人作家・呉明益の短編小説集。近未来を舞台にした六つの物語を通じて人、動物、自然、土地の関係性を探求する。登場人物の多くは心と身体に傷を抱えた科学者や冒険家たち。台湾の豊かな自然を背景に彼らの停滞と旅立ち、戸惑いと覚醒を描く。
《収録作品》 「黑夜、黑土與黑色的山」 軟骨の発育不全を患うミミズ研究者の物語。幼いころに養子としてドイツに渡り、現地の家族に育てられた彼女は、自身の養父が昔台湾の奇萊山で遭難し救助されていたことを知る。
「人如何學會語言」 鳥の鳴き声を聴き分ける能力に秀でた自閉症の少年は成長して鳥類研究者となるが、志半ばにして聴力を失ってしまう。しかし彼はその苦難をきっかけにして異なる鳥の鳴き声を手話によって表現することを思いつき、その手話の開発に没頭し始める。
「冰盾之森」 不慮の事故により鬱状態に陥ってしまったある科学者は、特殊な治療法を求め、南極探検の夢の中へと幾度となく入り込んでいく。
「雲在兩千米」 無差別殺人によって妻を失い、失意の中で退職した弁護士の主人公は、小説家だった妻が残した未完成作品の原稿を偶然発見する。そこから彼の黒豹を探し求める旅が始まる。
「恆久受孕的雌性」 専門の異なる四人はZeulodonと名付けられた研究船で、絶滅したとされる南マグロを探す航海に出ることを計画する。長篇小説『複眼人』と繋がる物語。
「灰面鵟鷹、孟加拉虎以及七個少年」 大学入学試験直前に教室を抜け出した七人の少年は、永楽市場で野生動物が売られているのを目撃する。主人公は子供の虎に興味を引かれるが、結局一羽の鷹を購入する。
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