本字典が収録する親字は60,370個。本字典の特徴は、形・音・義の緊密な関係を重視し、漢字の形・音・義の発展を出来るだけ歴史上からも、正確に反映させようとしていることといえる。各親字には、字形・音・釈義・例文を配し、字形には形の変化を示す代表的な甲骨文、金文、篆文（小篆）、隷書などの字体を示し、その発展構造の簡潔な説明を掲載する。そのほか、すべての現代読音を抽出し、併せて中古音の反切、上古音の韻部を示す。常用字の一般的な意味を重視したうえで、常用字の特殊は釈義、ほとんど目にしないような特殊な漢字の釈義も掲載し、多音節語の語素の釈義も適宜収録している。第二版においては、専門家や研究者が発見した第一版の誤りを是正し、「音序検字表」「筆画検字表」を前に置き換え、読者の便を図っている。