本書は、下記の内容から成る。 第一部、内在する他者の眼差し 1、与謝野晶子における中国体験の意味(太田登) 2、白樺派と周作人―「外柔内剛」の文学者たちの交流(米山禎) 3、『満韓ところどころ』にみる日本人―不可視的な漱石の倫理観(范淑文) 4、「風の歌を聴け」から「中国行きのスロウ・ボート」へ〈内なる他者〉としての〈中国〉(横路明夫) 第二部、継承・生成された他者像 1、中島敦の後期作品「妖雰録」における「女性」像―他者の受容という視点から(洪瑟君) 2、文学における項羽・劉邦像の変容―近代的な展開(黄翠娥) 索引 執筆者略歴
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