故宮の梵華楼は清朝宮廷の仏堂様式を知る上で重要な建築物で、清宮档案においては「六品仏楼」と称される。本書は全5巻の『梵華楼』シリーズに含まれ、一般に公開されていない梵華楼の歴史沿革と内部の陳列、装飾について詳細な解説を加えている。梵華楼-清乾隆三十七年(1772年)建立、寧寿宫区の最北端に位置し、南向きの2層7間の楼である。第1層は旃檀仏銅像(高210cm)を中心に東西にそれぞれ3室を設けており、造形がそれぞれ異なる、華麗な大仏塔6座、それらの周囲の壁には護法神54尊を描いた大きな唐卡、各室中央には二層構造の紫檀枠などで飾った天井が設けられている。第2層は木雕金漆の宗喀巴像を中心に、6室を設け、一室般若品(顕宗部)、二室無上陽体根本品(無上瑜伽部父続)、三室無上陰体根本品(無上瑜伽部母続)、四室瑜伽根本品(瑜伽部)、五室徳行根本品(行部)、六室功行根本品(事部)を安置する。その他壁が紫檀製の千仏龕となっており、小銅像122尊が治められている。 目次: 図版目録 挿図目録 五、四室瑜伽根本品 (一)楼上陳設 1.説語 2.六品仏像 3.六品仏画像 4.佛格内供仏像 5.供桌与仏格 (二)楼下陳設 1.説語 2.仏塔与仏像 3.護法神画像 4.供桌、仏像与供器 六、五室徳行根本品 (一)楼上陳設 1.説語 2.六品仏像 3.六品仏画像 4.仏格内供仏像 5.供桌与仏格 (二)楼下陳設 1.説語 2.仏塔与仏像 3.護法神画像 4.供桌、仏像与供器
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