香港散歩ガイドブック。といっても、ビクトリアピークや尖沙咀、彌敦道(ネイザン・ロード)といった観光客が必ず行くような有名エリアではない、地元の「散歩通」をたどる、ディープな散歩ガイド。たとえば大坑エリア。若者の街として有名な銅鑼湾から歩いて行けるほどの近さながら、観光客が足を向けることはほとんどないといってよい場所。しかし、ここには住宅街の中におしゃれなレストランや昔ながらの茶餐廳・屋台など新旧のスポットが混じり合って共存している。そのほか、石硤尾の団地群、カラフルな建物がひしめく下町・土瓜湾、海辺のニュータウン・沙田など、香港の隅から隅まで歩いてまわれるガイド。高層ビルや団地、アパートなどの人びとの日常がうかがえる古い建物、路地裏、公園などの写真をほぼ全ページに配しており、見ているだけで香港を散歩している気分を味わえる一冊。
著者の黃宇軒は2020年に「懐疑人生就去散歩」という団体を創立。名前の意味は「人生に疑問を感じたら散歩に行こう」。後に団体名を「懐疑人生就去」に改名。
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