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洛陽銅鏡 (上・下) 上製
史家珍,霍宏偉 主編/岡村秀典 監訳/田中一輝,馬渕一輝 翻訳
出版社:科学出版社東京
出版年:2016年07月
コード:   464p   ISBN/ISSN 9784907051365
 
価格 39,600円
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本書は『洛鏡銅華:洛陽銅鏡発現与研究』(科学出版社、2013年)の日本語版。
洛陽は中国最初の夏王朝の発祥地であり、以後、北宋まで計十三王朝がここに都を設置した。西周時代の「何」尊という青銅酒器には、周の成王が洛陽で天をまつり、「この中国に宅(お)り、ここより民を治めん」と宣言したという銘文が記されている。
上編「洛陽出土銅鏡図録」には洛陽から出土した300面の古鏡を収録する。その多くは考古学者の発掘したものであり、中国最古の年号鏡である前漢の「永始二(紀元前15)年四神博局鏡」をはじめ、被葬者の名と没年を記した墓誌をともなう唐鏡など、鏡の年代を考える基準資料も少なくない。下編の「洛陽出土銅鏡資料長編」は出土墓の調査報告を抄録し、きわめて高い学術的意義をもつ。また巻末には、監訳者のあとがき「洛陽出土鏡と日本」を収録。中国鏡の研究者だけでなく、「三角縁神獣鏡」に関心をもつ日本の考古学研究者・古代史ファンにも必携の書。

【目次】
序  孔祥星
凡例
総論
 洛陽銅鏡の発見と研究  霍宏偉・史家珍
 洛陽銅鏡の発展と变遭  史家珍・張翠玲
上編 洛陽出土銅鏡図録
 一、戦国銅鏡
 ニ、両漢銅鏡
 三、魏晋北朝銅鏡
 四、隋唐五代銅鏡
 五、宋金元明銅鏡
下編 洛陽出土銅鏡資料長編  霍宏偉
 一、戦国銅鏡
 ニ、両漢銅鏡
 三、魏晋北朝銅鏡
 四、隋唐五代銅鏡
 五、宋金元明銅鏡
付録『洛陽出土石刻時地記』閔連銅鏡資料
参考文献
後記  霍宏偉・史家珍
洛陽出土鏡と日本――監訳者あとがき  岡村秀典

【凡例】
1. 原書は『洛鏡銅華――洛陽銅鏡発現与研究』(科学出版社、2013年)である。本書には20世紀以来の洛陽銅鏡の発見と研究状況、とりわけ新中国成立後に発表された鏡の考古学的発掘資料をおもに収録することにした。上述の資料の系統的かつ全面的な収集と整理をもとに、資料が詳しく検索に便利で、図版・文章ともに充実した図録を学術界に提供する。
2. 本書の「洛陽銅鏡」という概念は、主として洛陽地区の遺址と墓葬から出土した銅鏡を指す。少量ながら鉄鏡も含まれているが、叙述の便宜のため、これら銅鏡と鉄鏡をまとめて「洛陽銅鏡」と総称する。書中に著録された銅鏡の年代は、多く銅鏡出土墓葬の年代に依拠している。銅鏡鋳造の年代は墓葬の年代との間に差があるが、往々にして前者が後者よりも早い。しかし、いまの条件下では、こうした方針に基づいて時代区分するほかない。
3. 本書は総論・上編・下編・付録の4部に分かれる。総論は「洛陽銅鏡の発見と研究」と「洛陽銅鏡の発展と変遷」の2篇の総論からなり、異なる角度から洛陽銅鏡の発見史と研究史、および洛陽歴代銅鏡の特徴について全面的に深く論述したものである。
4. 上編は「洛陽出土銅鏡図録」である。時代順にもとづき、戦国・秦漢・魏晋北朝・隋唐五代・宋金元明の5期に分け、合計300面の銅鏡を収録し、銅鏡の写真・拓本と解説とを並載するようにした。既発表の資料を収録した場合には出典を示した。(原書では脚注形式で出典が記されているが、本訳書では、参考文献は巻末に一括して五十音順に配列し、本文中に著者・発行年・頁数または図版番号を挿入した。)
5. 下編は「洛陽出土銅鏡資料長編」である。これは上編と相互に対応し、こちらも5期に時代区分する。新中国成立以来、考古学的に発掘された洛陽銅鏡について、遺址や墓地の資料ごとに項目形式で記述し、それぞれ注に資料の出典を示す。
6. 上編は主として銅鏡1面ごとの基本情報を紹介し、下編では銅鏡の出土状況を記述することに重点をおく。上・下編にはそれぞれ重点があり、相互に照応する。前後の統一のため、下編のいくつかの鏡名は、「規矩鏡」をすべて「博局鏡」に、「四乳四螭鏡」を「四乳四虺鏡」に改めたように、修正を加えた。
7. 付録の「『洛陽出土石刻時地記』関連銅鏡資料」は洛陽邙山墓葬から中華民国時代に出土した銅鏡資料、すなわち漢・曹魏・唐・宋・明6王朝の108面の銅鏡を収録した。
8. 本書が収録する出土銅鏡資料の地域は、基本的に現在の河南省洛陽市と管轄の9県6区、かつて洛陽に所属していた県区およびその周辺地区である。
9. 本書が引用する考古学的に発掘された洛陽銅鏡は、主として1952年~2013年8月までの考古報告・概要報告とその他の資料に由来する。
10. 使用する尺度の単位はmとcm、重量単位はgである。
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