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宋人文集の編纂と伝承
上製
東英寿 編
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出版社:中国書店 |
出版年:2018年02月 |
コード: 368p ISBN/ISSN 9784903316604 |
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中国の宋代(960~1279年)、木版印刷術の発展により文人や編纂者たちの意識は大きく変わり、多種多様な文集が制作された。それらはいかにして後世に伝えられたのか。編纂と伝承の実相を、緻密な文献考証をもとに明らかにする。 厳しい言論統制下で蘇軾の詩はどのようにして伝えられたのか。晏幾道の詞に次韻した詞の特色とは。また、歐陽脩とその全集の編纂者・周必大が手掛けた文集の制作過程を考察。 さらに、海を渡り、室町時代の日本に伝わった漢籍の受容についてや、文学が伝わる上での絵画の役割、歌辞文芸である「詞譜」に見る萬樹が与えた影響など、宋人文集から広がる豊潤な研究フィールドでの論考をまとめた示唆に富む一書。
目次: 序文:編纂と伝承のフィールドワーク 東英寿
Ⅰ 総説 詩集の自編と出版から見る、唐宋時代における詩人意識の変遷 内山精也 メディア変革と詩集自編の普遍化:初唐から北宋末まで 南宋中期の出版業隆盛がもたらした新たな展開:宋代士大夫の詩人認識とその変質 南宋後期における詩人と編者、書肆:江湖小集刊行の意味すること
Ⅱ 編纂 言論統制下の文学テクスト:蘇軾の創作活動に即して 浅見洋二 『和晏叔原小山樂府』をめぐって 萩原正樹 周必大の『歐陽文忠公集』編纂について 東英寿 范仲淹の神道碑銘をめぐる周必大と朱熹の論争:歐陽脩新発見書簡に着目して 東英寿 『聯珠詩格』は『新選集』の典拠か:『連集良材』所收、戴復古「子陵釣臺」詩を端緒に 中本大
Ⅲ 伝承 歐陽脩『近体楽府』の成立とその伝承:もう一つの『近体楽府』 東英寿 鶴に乘る「費長房」:本邦における漢畫系畫題受容の一側面 中本大 「十雪詩」のゆくえ 中本大 「詞譜」の誕生と發展 萩原正樹
編集後記/執筆者紹介
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