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「元典章」が語ること 元代法令集の諸相 上製
赤木崇敏,伊藤一馬,高橋文治,谷口高志,藤原祐子,山本明志
出版社:大阪大学出版会
出版年:2017年03月
コード:   390p   ISBN/ISSN 9784872595895
 
価格 4,950円
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元朝期の民間で出版された官吏のマニュアルを模した法令集『元典章』は、モンゴル時代史や文化史、中国法制史を構築する上で極めて重要な史料でありながら、専門家の間でも難解とされてきた。中国文学研究者と東洋史研究者が協力して当時の翻訳体漢語文を解析し、時代状況や文化背景も含めて解説することで、征服王朝「元」の知られざる姿を明らかにする。

目次:
第一部 異形のことばたち
 第一章 律令と典章―『元典章』はいかに編まれたか―
 一 なぜ典章なのか
 二 新集の刊記
 三 律令と格例
 四 奉使宣撫をめぐって
 五 中書省の箚付が語ること
 第二章 カアンのことばが翻訳されるまで―《盗賊が投降した際の使用人たちを良人とすること》―
 一 奇妙な文体〈直訳体〉
 二 朝会の模様
 三 翻訳の手順
 四 さまざまな訳者 さまざまなことば
 第三章 地方行政を仲介する文書たち
 ―《賭博に関する賞金のこと》―
 一 『元典章』と文書
 二 『元典章』文書の体系
 三 呈と申
 四 牒
 五 箚付
 六 照刷
 七 元代公文書の特性と今後の課題
第二部 政権と仲介者
 第一章 モンケの聖旨をめぐって―《屠殺、狩猟、及び刑罰を禁じる日》―
 一 モンケと仏教
 二 モンケとカルマ= パクシ
 三 〈モンケの聖旨〉の本来のすがた
 第二章 カアンとムスリム―《回回が喉を掻き切って羊を屠殺し、割礼をすることを禁じる》―
 一 本案件の理解をめぐって
 二 回回と〈本俗〉
 三 カアンはイスラーム教が嫌いだったのか
 第三章 ヒツジを消費する人たち―《羊・馬・牛を抜き取る決まり》―
 一 ヒツジの怨み
 二 江南のヒツジ
 三 ヒツジにかかる税金
 四 城市に流れてくるヒツジ
 第四章 宣徽院の人びと―《ニセの薬を販売することを禁じる》―
 一 ニセ薬とニセ医者
 二 造蓄厭魅
 三 ニセ薬を禁じる真意
 四 太医院使の実態
 五 宣徽院の職掌
第三部 地域と交易
 第一章 戸籍と〈本俗〉―《弟・妹を兄は他家に養子に出してはならない》―
 一 〈斡脱〉と人身売買
 二 〈過房〉と〈乞養〉
 三 〈贅婿〉について
 四 〈収継〉について
 五 〈本俗〉について
 第二章 身売りと火事と駆け落ちと―《借金の形に身売りする場合は、一年限りの契約書を作ること》―
 一 「典雇男女」という問題
 二 「碾玉観音」の身分関係― 郡王に属する人たち
 三 〈遺漏〉とかけおち
 四 江南の風俗への眼差し
 第三章 江南の顔役―《職名をもたない位階官が役所を牛耳ること》―
 一 モンゴル時代江南社会の〈豪覇〉
 二 〈豪覇〉の手口
 三 『清明集』の世界―亡宋の旧弊―
 四 『元典章』の世界
 第四章 モンゴルのひとたちを売りさばく―《人などを海外に輸出することを禁じる》―
 一 海外禁輸品の諸相
 二 売られていくモンゴル人
 三 〈ヒト〉を売買する
あとがき
語彙索引
引用文書資料表
著者紹介
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