中国生活図譜 清末の絵入雑誌『点石斎画報』で読む庶民の”くらし“
相田洋
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出版社:集広舎 |
出版年:2024年01月 |
コード: 290p ISBN/ISSN 9784867350423 |
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清末の絵入り雑誌『点石斎画報』で読む庶民の“くらし“
本書は、先に刊行した『中国妖怪・鬼神図譜―清末絵入り雑誌「点石齋画報」で読む庶民の信仰と俗信―』(集広舎、二〇一五)及び『中国生業図譜』(集広舎、二〇二一)の続編である。主に中国の暮らし遊びを取り挙げることにする。なお知られていないものは詳しくを、方針とする。中には、いささか力がいりすぎて詳しくなりすぎている項目もあるが、折角書いて削るのも惜しいので残しておく。もっとも、あまり長すぎるのはやはり拙いので、多少は削ったものもある。 先ず『点石齋画報』全般の説明をしておくが、これは前書・『中国妖怪・鬼神図譜』の記述を踏襲し、ほぼそのまま引用しておく。『点石齋(てんせきさい)画報(がほう)』(以下、『画報』と略称する)は、清末の光(こう)緒(ちょ)十年四月(一八八四年五月)に創刊され、光緒二十四年八月(一八九八年八月)に、五二八号をもって終刊となった、十日(旬)毎に発売された絵入りの旬刊紙(じゅんかんし)である。発行元は、上海の中国語新聞『申報(しんぽう)』の発行元である申報館。内容は、清仏戦争や日清戦争などの時事もの・文明開化で輸入されたテクノロジー・海外の不思議な習俗から、中国国内の市井のゴシップ・妖怪や幽霊に関する噂話まで、世紀末中国のパノラマのように、「ありとあらゆるもの」(武田雅哉)が取り上げられている。
目次: Ⅰ 衣 [一]衣・裳(ツーピース) [二]深衣(初期のワンピース) [三]袍(長衣) [四]襦(短衣) [五]襖(あわせの短衣) [六]衫(ひとえの長衣) [七]褂(外に羽織る外衣) [八]坎肩(チョッキ) [九]旗袍(チャイナドレス) [十]褲(ズボン) [十一]裙(スカート) [十二]内衣(下着) [十三]帽(ボウ) [十四]髪式(髪型) [十五]鞋・靴(クツ)
Ⅱ 食 [十六]ウシ [十七]ヒツジ [十八]ブタ [十九]イヌ [二十]ウマ [二十一]口バ [二十二]ニワトリ [二十三]アヒル [二十四]ネズミ [二十五]へビ [二十六]カエル [二十七]スッポン [二十八]コイ [二十九]力二 [三十]ヒシ [三十一]クリ [三十ニ]マクワウリ [三十三]スイカ [三十四]ウメ [三十五]ラッカセイ
Ⅲ 住 [三十六]三間房子(三間の家) [三十七]滾地龍(据つ立て小星) [三十八]二階建て長屋風店舗 [三十九]屋頂(屋根) [四十]封火牆(ウダツ) [四十一]臥室(寝室) [四十二]牀(ベット) [四十三]椅・桌(テーブル・イス) [四十四]溲瓶(シビン) [四十五]馬桶(便器) [四十六]唾壺(タン壺) [四十七]厨房(台所) [四十八]井戸 [四十九]厠(便所) [五十]灯火(明かり) [五十一]炕(オンドル)
Ⅳ 家庭 [五十二]累世同居(数世代同居する大家族) [五十三]均分相続(家産均等分割) [五十四]妻・妾 [五十五]纏足(女性の足に加える身体加工) [五十六]惧内(恐妻家) [五十七]売休・租妻・典妻(妻の売買・賃貸・質入れ) [五十八]贅壻・接脚夫・招夫養夫(入り婿) [五十九]童養媳(結婚前に婚家で養われる嫁) [六十]溺女(嬰児殺書) [六十一]離婚 [六十二]寡婦(未亡人)
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