日本書紀の誕生 編纂と受容の歴史
上製
遠藤慶太,河内春人,関根淳,細井浩志 編
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出版社:八木書店 |
出版年:2018年04月 |
コード: 544p ISBN/ISSN 9784840622257 |
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日本最初の「正史」はどのように編纂され、読み継がれたのか 最新の研究成果をふまえ、多彩な分野の研究者21名が日本書紀を読む前に知らなくてはならない事項を書き下ろし 主要写本のカラー口絵・文献目録・関連史料集・写本一覧など付録満載
〔本書の6つのみどころ〕 ①日本書紀本文を読む前の入門書 奈良時代の編纂事情と、奈良時代以後に読み継がれた受容に着目し、その最新研究の最前線を示す。日本書紀本文を読む前に、知らなくてはならない事項を提示する、待望の日本書紀研究入門。 ②学際的アプローチ 日本史、朝鮮史、日本文学、文化史、日本語学、漢籍受容史、思想史、神道史など、各界をリードする研究者21名が多角的・学際的に考察。全編書き下ろし。 ③日本書紀編纂の謎に迫る 日本書紀の編纂資料の実態とは。幻の系図一巻とは。記事はどのように形成されたのか。日本書紀の本文表現に強く影響を与えた漢籍受容の実態とは。発掘された木簡が語る日本書紀「潤色」の論理とは。神話はどのように形作られたのか。暦の年月日記載から読み解く記事の信憑性とは。編纂にまつわる様々な謎を解き明かす。 ④読み継がれた日本書紀の多面な受容の歴史 日本書紀講書の諸問題とは。日本書紀神話が変容し再生した中世日本紀とは。日本書紀の写本を残した吉田家の神道思想とは。日本書紀を読み継いだ痕跡「古訓」を読み解くために必要な知識とは。源氏物語にみえる日本書紀とは。奈良時代以後、様々な形で読み継がれた日本書紀受容・読書の歴史を明らかにする。 ⑤豊富なカラー口絵 日本書紀の代表的な古写本8点をカラー掲載。なかでも学界で最近紹介された日本書紀の現存最古写本の一つ、大垣本(平安前期・神代巻上断簡)を新撮影し収録。 ⑥多数の付録 主要写本一覧、関連史料集、文献目録、複製本・ウェブアクセスガイドなど、日本書紀を調べるための付録を満載。
目次: カラー口絵 日本書紀の古写本(遠藤慶太 解説) 序(河内春人)
Ⅰ部 総論―日本書紀研究とは何か― 1 日本書紀研究の現在(荊木美行) 2 日本書紀の写本(石上英一) コラム 海外の日本書紀研究1―台湾―(是澤範三) コラム 海外の日本書紀研究2―韓国―(赤羽目匡由) Ⅱ部 日本書紀の前史 1 天皇記とその前後(関根淳) 2 古事記と帝紀(遠藤慶太) 3 日本書紀系図一巻と歴史意識(河内春人) 4 百済三書と日本書紀(廣瀬憲雄) コラム 日本書紀の語法―和習―(沖森卓也) Ⅲ部 日本書紀の成立 1 記紀神話・伝承における素材・文学性・政治性(榎村寛之) 2 日本書紀の暦日について―雄略紀を中心に―(細井浩志) 3 日本書紀神代巻における類書利用(髙田宗平) 4 木簡と日本書紀の用字(市大樹) 5 記事の形成―允恭紀の中臣烏賊津使主伝承を中心に―(笹川尚紀) 6 神話の形成と日本書紀の編纂(久禮旦雄) コラム 仮名日本紀(関根淳) Ⅳ部 日本書紀の受容と展開 1 日本紀講書と受容―八世紀における日本書紀の普及について―(長谷部将司) 2 日本書紀古訓論(是澤範三) 3 中世日本紀(原克昭) 4 吉田家と日本書紀―吉田兼倶の神代巻講釈を中心に―(平沢卓也) コラム 慶長勅版の神宮献納(石田実洋) コラム 垂加神道における日本書紀研究(松本丘) コラム 源氏物語と日本書紀(湯淺幸代)
付録 1 日本書紀訓点本諸本一覧(是澤範三) 2 日本書紀関係記事史料集 3 日本書紀研究文献目録(抄)(関根淳) 4 日本書紀写本の複製一覧―影印本・ウェブ画像―
おわりに(遠藤慶太) 執筆者紹介
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