九十年代文化批評 「文化転換」をめぐる新思潮と審美モダニティ
上製
桑島由美子
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出版社:汲古書院 |
出版年:2017年03月 |
コード: 404p ISBN/ISSN 9784762965869 |
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目次: 第一章 学術文化界における知の転換 1-1 中国知識界は西欧ポストモダニズムをどう見るか――批判的受容から「日常生活の審美化」まで―― ポストモダニティと中国モダニティ 学術界におけるポストモダニズム研究の諸相 文化理論の浸透と、学術界の脱領域化 日常生活の審美化問題 1-2 ポスト冷戦時期の文化批評 歴史主義から文化批判への転換 北米漢学界の中国文学思想研究について 九十年代における言説の転換 北米における文化批評のテキストについて 第二章 メディア・表象・ジェンダー 2-1 西欧批評論述の中の中国図像――越境する知の表象―― 香港の理論研究史 西欧批評論述の中の中国図像 近代化の二つの選択 結語にかえて――オリエンタリズムと表征の政治 2-2 周蕾(チョウ・レイ)研究初探――中国近現代文学研究と文化研究―― 後学論争の焦点――エリア・スタディーズと近代文学―― 地域研究批判と新歴史主義 国民文化形成における「階級意識」の再検討 「ヴィジュアリティ」と近代中国文学研究 結語――現代文学とエスニシティ―― 2-3 現代中国におけるフェミニズムと文化研究――戴錦華を中心として―― 文化研究と文学研究 新左派理論とエリート文化 同時代におけるフェミニズムと女性研究者 戴錦華の理論研究 ポスト冷戦時期の文化批評 第三章 モダニズム文学と審美観をめぐる思潮 3-1 張愛玲における審美観――欧亜モダニティをめぐって―― 西欧文化と張愛玲――「絵画を語る」―― 小説の技法と審美意識 胡蘭成の東方主義 批評の中の張愛玲文学 欧亜モダニティをめぐって 3-2 モダニズム文学と審美観をめぐる思潮 張愛玲文学の歴史的意義 中国現代文学研究の欧米における転換 批評理論と中国当代文化思潮 当代文学史におけるモダニズム文学と審美思潮への傾倒 第四章 「文化転換」と近代の超克 4-1 「文化転換」を超えて――二十一世紀中国におけるフレドリック・ジェイムソン解読―― カルチュラル・ターン「文化(論)的転換」 中国における批評理論発展への複雑な心境――中国解釈の焦慮―― アメリカ文学研究者、趙毅衡の論点 徐賁における解釈 弁証法の詩学――張旭東による文化美学からのジェイムソン解読 理論の逃走線 モダニティと資本の現代叙事 4-2 「近代の超克」をめぐる対話――「後学」論争を超えて―― 中国における「後学」 八十年代の文化状況・知識界の動向 「後学」の歴史認識 植民主義とは何か グローバリズム批判 モダニティと歴史批判について 今後の展開 参考資料篇 第一部 「後学」の文化批評 中国現代文学研究の欧米における転換(劉康) 批評理論と中国当代文化思潮(劉康) グローバル化と中国現代化の二つの選択(劉康) 「中国」を解釈することの焦慮(張頤武) 再び「中国を解釈する」ことの焦慮について(張頤武) グローバル化に直面しての挑戦(張頤武) 文化・政治・言語三者の関係についての私見(鄭敏) 第二部 「後学」の政治性と歴史意識を評す 「第三世界批評」の今日中国における苦境(徐賁) 中国の「ポスト新時期文学」とは何か(徐賁) 「後学」の政治性と歴史意識について再び論ず(徐賁) 「後学」と中国の新保守主義(趙毅衡〈完〉) 文化批判とポストモダニズム理論(趙毅衡) 再び政治、理論と中国文学研究について論ずる(張隆渓) 跋
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