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衛生と近代 ペスト流行にみる東アジアの統治・医療・社会 上製
永島剛,市川智生,飯島渉 編
出版社:法政大学出版局
出版年:2017年04月
コード:   278p   ISBN/ISSN 9784588376047
 
価格 5,280円
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19世紀末以降、ペスト流行の舞台は帝国主義に揺れ動くアジアだった。列強の拠点となった中国の開港都市、外国人居留地が撤廃されたばかりの神戸、日本の植民地になってまもない台湾と朝鮮、そしてオランダ統治下のジャワ。権力関係が錯綜する場所で模索された西洋的な衛生事業の導入は、そのまま近代に至る道に直結していた。国境を越えて広がる共通の脅威を通して「アジアの近代」の総体に迫る画期的な試み!

目次:
はじめに(永島剛)

第1章 ペスト・パンデミックの歴史学(飯島渉)
第2章 香港 一八九四年――〈イギリス流〉衛生行政と植民地社会――(永島剛)
第3章 台湾 一八九六年――日本の〈帝国医療〉の揺籃――(芹澤良子)
第4章 神戸 一八九九年――開港場の防疫と外国人社会――(市川智生)
第5章 上海 一九一〇年――暴れる民衆、逃げる女性――(福士由紀)
第6章 天津 一九一一年――鼠疫をめぐる中医の社会史――(戸部健)
第7章 朝鮮 一九一一年――総督府と満洲ペスト流行の脅威――(金穎穂)
第8章 ジャワ 一九一一年――ペスト政策を通じたオランダ領東インド専門保健行政の定着――(村上咲)

あとがき(永島剛,市川智生)
索引
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