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書話拾遺 書を学ぶ83のエピソード
河内利治
出版社:東方書店
出版年:2023年07月
コード:22311   364p   ISBN/ISSN 9784497223111
 
価格 3,520円
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書を学び人を知る

柿の葉に字を書いて練習した話、碑文を三日間眺め続けた話、壁に字を書いて酒代を得た話、わざと白絹の衣を着ていって書で埋めつくしてもらった話など、中国の古典籍から抜き出した書と書家にまつわる全83話、43人のエピソードを収録。各話は中国語原文、書き下し、注、現代語訳、余話からなる。図版多数収録。

洪丕謨・沈培方訳注『古代書法家軼事百則』をもとに、今井凌雪主幹の書法研究月刊誌「新書鑑」に、1987年から約10年にわたって「〈古代書法家軼事百則〉講読」を連載した。本書は、この連載を大幅に加筆修正したもの。

著者の言葉
本書は、中国秦王朝から北宋朝までの四十三名の書人による、書法の勉強についてのエピソード集です。古典の書物に見える様々な事象を八十三話拾い集めましたので、本のタイトルを『書話拾遺』といたしました。年代順に並んでいますが、どの回から読んでいただいても良いように仕立ててあります。
この『書話拾遺』には底本があります。洪丕謨・沈培方訳注『古代書法家軼事百則』(上海書画出版社・一九八四年二月)です。(略)
紀元前の大昔から二十一世紀の今日まで、東アジアの漢字文化圏では、技法は当然のことながら、模範にして学ぶべき書人がたくさんいます。少しでも多くの方々が、書を中心とする中国文化を通じて、その精神と心を受けとっていただければと願っております。(「はしがき」より)

構成
はしがき
凡例

第1話 李斯 小篆を作る
第2話 程邈 獄に繫がれ隷を創る
第3話 蕭何 額に題し裳に書す
第4話 蔡邕 悦びて飛白を為る
第5話 蔡邕 書を嵩山に学ぶ
第6話 蔡邕 書丹し学に立つ
第7話 師宜官 壁に書し酒に直す
第8話 鍾繇 陰かに『筆法』を盗む
第9話 鍾繇 死に臨みて会に諭す
第10話 魏の仲将 凌雲台に題す
第11話 宋翼 心を潜め跡を改む
第12話 王導 帖を衣帯に蔵す
第13話 庾征西 都下に書を与う
第14話 王羲之 書を山中に学ぶ
第15話 王羲之 窃んで『筆説』を読む
第16話 王羲之 嫗に遇い扇に書す
第17話 王羲之の《告誓文》
第18話 王羲之 几に書し刮らる
第19話 王羲之 《蘭亭序》を作る
第20話 王献之 筆を掣くも脱かれず
第21話 王献之 簡文帝に書を与う
第22話 王献之の書 答えて退けらる
第23話 王献之 自ら父に勝ると称す
第24話 王献之 飛白に意有り
第25話 王献之 父に体を改むるを勧む
第26話 王献之 裓に書し人争う
第27話 王献之 欣の裙と帯に書す
第28話 王献之 安に榜に題すを拒む
第29話 任靖 右軍の書に代う
第30話 桓玄 寒具を設けず
第31話 王僧虔 拙筆もて容れらる
第32話 王僧虔 自ら謀るを善くす
第33話 釈智永 鉄限と筆塚
第34話 唐の太宗 《蘭亭》陪葬
第35話 欧陽詢 碑を観て宿夜す
第36話 欧陽詢 志を篤くし専精す
第37話 虞世南 独り五絶を兼ぬ
第38話 虞世南 戈法は真に逼る
第39話 褚遂良 書を弁じて舛うこと無し
第40話 褚遂良 虞監に書を問う
第41話 欧陽通の書 父名を継ぐ
第42話 賀知章 意に愜く拒まず
第43話 張旭 釈褐して尉と為る
第44話 張旭 大酔して筆を下す
第45話 張旭 物を観て書に寓す
第46話 李邕 家に厚く積む無し
第47話 徐浩 八体もて屛に書す
第48話 顔真卿 曰く「屋漏痕」と
第49話 鄭虔 柿葉もて書を学ぶ
第50話 釈懐素 笈を担いて西遊す
第51話 釈懐素 草書三昧
第52話 李陽冰 《碧落碑》を観る
第53話 鍾紹京 破産するも書を求む
第54話 東都の乞児 足もて書す
第55話 盧弘宣 小王の帖を臨す
第56話 柳公権 心正しければ筆正し
第57話 柳公権 自ら図籍を秘す
第58話 釈亜栖 書は通ずれば即ち変ず
第59話 韓偓 墨跡淳勁たり
第60話 楊凝式 題壁するに務め尽くす
第61話 欧陽修 書を学びて日を消やす
第62話 欧陽修 書を学びて善く譬う
第63話 蔡君謨 潤筆俗ならず
第64話 文同 道上の闘蛇を見る
第65話 蘇東坡 高く自ら標許す
第66話 蘇東坡 極めて書を惜しまず
第67話 蘇東坡 壁に懸けて帖を観る
第68話 東坡 山谷と書を論ず
第69話 王晋卿 東坡の書を索む
第70話 黄庭堅 意は用筆に到る
第71話 黄庭堅 江山 書を助く
第72話 米元章 字を借りて遁去す
第73話 米元章 上の字を問うに対う
第74話 米元章 腕に羲之の鬼有り
第75話 米元章 研を捧げ跪きて請う
第76話 米元章 脅して名帖に易う
第77話 米元章 顚を子瞻に責む
第78話 米と蘇 案に対して共に書す
第79話 米元章 古を臨して輟まず
第80話 米元章 屛に書し筆を擲つ
第81話 米元章 敗屋に把玩す
第82話 米元章 硯山を抱き眠る
第83話 米元章 小字は筆を提ぐ

あとがき
出典・図版一覧


■編著者紹介
河内利治(かわち としはる)
大阪生。字は君平。1981年から83年まで中国政府奨学金進修生として浙江美術学院(現中国美術学院)に留学。芸術学修士・文学修士(筑波大学)・論文博士(中国学・大東文化大学)。歴任:台湾行政院文建会来華奨助研究学者・ボストン大学訪問学者・天津美術学院特聘教授。現職:大東文化大学副学長・文学部教授、書学書道史学会理事長、公益社団法人日展会友、西泠印社社員(名誉)。専門は明清文人交友研究と書法美学。東方書店から北川博邦先生との共訳著に『わが祖父呉昌碩』(呉長鄴著・1990年)がある。単著に『書法美学の研究』『漢字書法審美範疇考釈』『黄道周研究』他がある。
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