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丁玲自伝――中国革命を生きた女性作家の回想 上製
丁玲 著/田畑佐和子 訳
出版社:東方書店
出版年:2004年10月
コード:00621   320p   ISBN/ISSN 4-497-20415-4
 
価格 2,640円
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白色テロ、反右派闘争、文化大革命……激動の時代を生きた受難の記録 近現代中国文学を代表する女性作家・丁玲。その経歴につねにつきまとい、数々の批判の要因となった1930年代南京での国民党による秘密逮捕・監禁と転向疑惑。丁玲がその晩年、自らすべての真実を語った「暗黒の世界で」。反党集団を結成したとして右派のレッテルを貼られ北方の農場へ送られた60年代、文化大革命の批判闘争の中ですべての権利を剥奪され収容所に入れられた70年代を回想する「風雪に耐えて」。苛酷な時代の中で出会った人々、その筆は時に厳しく裏切り者を糾弾し、時に暖かく人情味あふれる無名の人々を讃える。晩年の丁玲が、自らの生命を賭けて描き出した語られざる自伝。

編著者のことば
丁玲は嘘のない、言行一致の人だった、彼女は疲れ果てて自分の持ち場で倒れたのだ、……党と人民に恥じるところはない……丁玲は南京捕囚の時期の回想を「魍魎世界」と名づけたが、それは当時彼女の周囲にいたものはほとんどが「魑魅魍魎」で、まるで地獄と同様だったからだ……(反右派闘争から文化大革命にかけての)この回想が「風雪人間」と名づけられたのは、骨身に徹する厳寒の風雪に遭ったとしても、やはりそれは人間世界のことであり、風雪の中でも人の温かさを感じるという意味だ……(陳明「序」より)

構成
序(陳明)
暗黒の世界で
一 捕まるまで/二 南京に連行される/三 二匹の犬畜生/四 雨花台に行くのか?/五 国民党の神経戦/六 徐恩曽の出現/七 デマは人を殺す/八 塀を越えて逃げる/九 死も容易ならず/十 顧順章の出現/十一 敵をあざむくことは汚点か/十二 莫干山の冬/十三 母を南京に呼び寄せるか?/十四 母よ、感謝します/十五 姚蓬子の隣に住む/十六 馮達の計画/十七 張道潘を三たび拒む/十八 張天翼との三度の出会い/十九 方令孺の友情/二十 母よ、再会はいつの日か?/二十一 苜蓿園/二十二 傷寒病/二十三 春暖、開花を待つ/二十四 今日は私の誕生日/二十五 車中の奇遇/二十六 探索/二十七 希望の光/二十八 上海に戻る/二十九 回り道/三十 離陸/三十一 西安にて/三十二 陝北へ
風雪に耐えて(上)北大荒へ行く
一 意外な判決/二 独居/三 悲しみ/四 マッチ/五 いずこへ/六 紹介状/七 軽装/八 前進/九 陝北の人/十 マディール旅社/十一 密山に着く/十二 司令官に会う/十三 再会/十四 李主任/十五 新居/十六 見世物/十七 青年詩人/十八 選卵/十九 遠方からの便り
風雪に耐えて(下)「牛小屋」点描
一 造反派の威風/二 「牛小屋」の窓辺で/三 短信/四 別れ/五 希望は陽光のもとに/六 肥料を干しながら/七 「お前に昼寝の資格なんかあるか」/八 禁煙/九 魚肝油丸/十下っ端労働者/十一 目に見える労働効果/十二 心を鍛えよう、硬いタコができるまで/十三 不治の病を治すには
解説
訳者あとがき

■編著者紹介
丁 玲(てい れい):1904-1986年。作家。1927年文壇デビュー。初期の代表作に「ソフィ女士の日記」。30年、左翼作家連盟に加盟、その後中国共産党に入党。33年国民党特務に捕らえられ監禁生活を送る(本書参照)。36年、陝甘寧辺区に脱出。辺区での文化宣伝工作に従事。42年、解放区における女性問題を告発する「三八節に感有り」が批判される。整風運動を経て、48年、土地改革を描くルポルタージュ「太陽は桑乾河を照らす」を発表、スターリン文学賞を受賞。57年、反右派闘争では「右派」とされ、徹底的な批判を受ける
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