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人民元の興亡 毛沢東・鄧小平・習近平が見た夢 上製
吉岡桂子
出版社:小学館
出版年:2017年05月
コード:   404p   ISBN/ISSN 9784093897716
 
価格 1,980円
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通貨と権力の150年史

中国の通貨の種類は一時、千を超えたとも言われている。
国内は、もとよりばらばら。列強の外貨は押し寄せる。もたもたしているうち、日本の「円」とつながる通貨が、満州国のみならず攻め込んでくる。清朝末期から百年の通貨事情は、中国という国家が置かれていた状況と、まさにコインの表裏である。この時代に刻まれた記憶から、中国の人々の胸の奥底には、国が分裂の危機にさらされるのではないかという恐怖がある。とりわけ統治者には。――まえがきより

毛沢東が統一の「象徴」として産み落とし、トウ小平が「改革開放」のために育み、習近平が「世界制覇」の足がかりとした。人民元の正史を辿りつつ、戦前、「反日通貨」としてばらまかれ、戦後、「円」の盛衰を反面教師にしてきた裏面史も明らかにする。

世界経済の主役に躍り出た紅い通貨――。
取材期間20年を経て、その秘史に分け入る。

目次:
プロローグ 瓜を割られる恐怖
Ⅰ 通貨と権力
Ⅱ 「¥」をめぐって
Ⅲ 良貨か、悪貨か
Ⅳ 危機と競争
Ⅴ サークルズ、それは圓の仲間たち
Ⅵ 通貨の番人
Ⅶ 覇権
エピローグ 顔のない通貨

あとがき
年表
略語一覧
参考文献
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