ゆれるおっぱい、ふくらむおっぱい 乳房の図像と記憶
武田雅哉 編
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出版社:岩波書店 |
出版年:2018年05月 |
コード: 248p ISBN/ISSN 9784000254281 |
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22名の執筆者が豊富な図版(約170点掲載)とともに読み解く、おっぱい=乳房の多彩な表象。日本、中国、西洋、それぞれの乳房観を概観する総論、テーマを掘り下げる各論とともに、楽しいコラム多数。歴史の中で、地域によって揺らぎ、膨らんできた乳房のイメージを、おおっぴらに、まじめに、おもしろく、問いなおす。
目次: 口上(武田雅哉)
■日本のおっぱい、いろいろ 《総論》日本の乳房はいかに語られたか(田中貴子) 《総論》日本のバスト七○年――「身だしなみ」から「自分らしさ」へ(実川元子) 乳と貝――人魚の乳房をめぐる力学(向後恵里子) エロスの抑圧?――乳房の表象にみる秘宝館のパラドックス(妙木忍) 男の乳首と女の乳房(木村朗子) 乳房と果実のハーモニー(大城さゆり) マンガと乳房――岡崎京子の描くおっぱい(竹内美帆) 《世界ふれあいおっぱい歩き》蝦夷島乳神巡礼記(武田雅哉) 《世界ふれあいおっぱい歩き》聖なる乳房――富士の麓「船津胎内樹型」(関村咲江) 《世界ふれあいおっぱい歩き》「しあわせいっパイむねいっパイ」――間々観音参拝記(田村容子) おっぱい学事始〈ブックガイド基礎編〉
■中国のおっぱい、いろいろ 《総論》中国乳房文化論・序説――記憶の中の図像(武田雅哉) 民国文学むねくらべ(濱田麻矢) 男旦(おんながた)が脱ぐとき――纏足・柳腰・幻の乳房(田村容子) わたしのおっぱいどうしよう?――中華民国『婦女雑誌』に読む「とまどう乳房」(関村咲江) 近代上海の健康美とおっぱい(藤井得弘) 中国語における〈乳房〉――語形に映し出された〈乳房〉意識(松江崇,根岸美聡,楊安娜) 英雄の刺青、男のおっぱい(加部勇一郎) 未確認動物〈野人〉のおっぱい(中根研一) 女同志たちのバキバキなおっぱい――社会主義思想と乳房の表象(高山陽子) 《世界ふれあいおっぱい歩き》「おっぱい」ですがなにか(加部勇一郎) 《世界ふれあいおっぱい歩き》潜入! 中国初のブラジャー博物館(日野杉匡大) 《世界ふれあいおっぱい歩き》性文化の宝物――中華性文化博物館(江蘇省・呉江)(武田雅哉) おっぱい学東西画廊〈ブックガイド図像編〉
■西洋のおっぱい、いろいろ 《総論》西洋中世の乳房――豊穣と罪、フェティシズムと拷問の間で(尾形希和子) 《総論》乳牛と乳母――ロシア文化における代理のおっぱい(越野剛) マヨリカに描かれた乳房のイメージ(加藤志帆) ロシアの囚人男性の刺青に見る女性像(越野剛) 《世界ふれあいおっぱい歩き》「右乳だけよ!」――西洋美術における乳房の表象とモラル(高山陽子) 《世界ふれあいおっぱい歩き》鎮火するおっぱい――ナポリのセイレーン(尾形希和子) 《世界ふれあいおっぱい歩き》快楽は痛々しい――セックスマシン博物館(チェコ・プラハ)(武田雅哉) おっぱい学最先端〈ブックガイド探究編〉
あとがき(田村容子) 執筆者略歴
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