本巻は、以下の図版および釈文・考釈を収録。「競公瘧」(18簡)濮茅左整理・注釋/「孔子見季走亘(桓)子」(27簡)濮茅左整理・注釋、附「季走亘(桓)子与孔子的相関系年」/「荘王既成 申公臣霊王」(9簡)陳佩芬整理・注釋/「平王問鄭寿」(7簡)陳佩芬整理・注釋/「平王与王子木」(5簡)陳佩芬整理・注釋/「慎子曰恭倹」(6簡)李朝遠整理・注釋/「用曰」(20簡)張光裕整理・注釋/「天子建州」(甲本13簡、乙本11簡)曹錦炎整理・注釋。
上海博物館所蔵の《戦国楚竹書》は、香港の文物市場に出回ったところを急遽買い取り、散佚をのがれたもので、その数量は近100年来発見された戦国簡牘中最大級である。科学測定によるとこれらの竹簡は戦国後期のもので、80余種(現存する書題20余篇を含む)の古籍を有し、すべて秦始皇帝の焚書前の史料である。内容は、歴史、哲学、宗教、文学、音楽、語言文字、軍事などで、珍しい佚書も含まれ、現存する《詩経》《礼記》《春秋左伝》など基本的古籍の本文と異同が多く見られる。本シリーズは、完本、残本あわせて竹簡1200余枚を収録し文字数にして35000余字におよぶ。竹書のカラー全図、文字原寸大カラー図版、釈文、諸本校勘と考証部分から構成される。
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