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二三十年代中国と東西文芸―蘆田孝昭教授退休紀念論文集 上製
蘆田孝昭教授退休紀念論文集編集委員会 編
出版社:東方書店
出版年:1998年12月
コード:00522   476p   ISBN/ISSN 4-497-98550-4
 
価格 8,800円
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戦間期中国で交差する東西文芸の諸相
1920~30年代に中国という坩堝の中で混合した東西の文芸に関する論文23篇を収録。1920~30年代を現代に繋がる各種可能性が芽生えた時代と捉えた上で、中国と日本・欧米との関連をも視野に収め、従来の研究に一石を投ずる。なお、本論文集の刊行は、早稲田大学・蘆田孝昭教授の退官記念を兼ねている。

編著者のことば
1930年代という時代は、世界大恐慌によって幕が開いたとはいえ、好き時代の薫りを揺曳していた。視点を中国に絞ってみた場合でも、30年代は列強はむろん、特に日本による植民地支配が激しくなり、内には諸々の問題を抱えてはいたが、民族資本はそれなりの成長を遂げ、五四運動を経て知識分子たちも成長していた。そうした状況の中で、思想も世界的規模のものについては、欧米・日本留学者たちによって、かなりの紹介が行われ、後に言う両極のいずれの側にも立ち得る力を蓄えていた。東西の文学芸術は、中国という坩堝の中で交じり合った、という事実を我々は知っておきたい。(「序に代えて」より)

構成
序に代えて(蘆田孝昭)
第1部 中国文学研究
「文学改良芻議」考―〈文学革命〉の旗印をめぐって(植田渥雄)
新詩語の形成(3)―徐志摩における「癡」へのレトリート(山本明)
「橋」における方法論―周作人と廃名(小川利康)
魯迅の翻訳観と魯迅訳「洞窟」の文体(中野清)
「トロツキー派に答える手紙」をめぐる諸問題(続)(長堀祐造)
聞一多の「律詩底研究」について―近代詩学の黎明(松浦友久)
第2部 世界文学と中国文学
円朝口演『牡丹灯籠』の呪文攷(福井文雅)
武侠の黎明―押川春浪と近代中国武侠小説(岡崎由美)
認識としてのイメージ(野中涼)
両次大戦間英国文壇の『源氏物語』―アーサー・ウェイリーを中心に(井上英明)
『改造』「現代支那号」と中国現代詩人―聞一多「春光」を中心として(鈴木義昭)
林語堂とパール・バック(合山究)
1930年代の中国における文法研究とソシュール理論(内藤正子)
牠・他・它―「微神」のなかのある代名詞について(杉本達夫)
立原道造とソネット(助広剛)
卞之琳とオーデン―「戦いのときに」の翻訳と『慰労信集』(三木直大)
東方に相似あり―普遍としての日米中「30年代文学」(篠田徹)
萩原朔太郎詩の〈漢語〉訳について(小林基起)
森克己博士の生涯と日宋貿易の研究(福井俊彦)
第3部 中国文学研究(中文)
明清時期徽州的刻書和版画(居蜜)
控訴、思索、憧憬―二三十年代中国女性問題的探索(方祖猷)
論朱湘的十四行詩(雲惟利)
聞一多文化観的発展軌跡(聞黎明)
後序(付克)
蘆田孝昭教授年譜
編集後記

■編著者紹介
蘆田 孝昭(あしだ たかあき):1928年旧満州・大連生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院修了。早稲田大学文学部講師、同助教授、同教授を歴任して、1999年3月に退官。『物語三国志』(編訳)、『中国の故事・ことわざ』、『中国詩選4・蘇東坡から毛沢東へ』など、中国近現代文学、宋詞・文脈論、文体論に関する論著多数。
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