東亜同文会初代会長 近衞篤麿評伝 その四十年の生涯
/霞山アカデミー新書 歴0001
嵯峨隆
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出版社:霞山会 |
出版年:2022年12月 |
コード: 264p ISBN/ISSN 9784909204516 |
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近衞が「忘れられた人物」であるなら、再び歴史の中で正当に評価し直し、人々に知らしめればよい。 人物を研究することは、その人物を顕彰することを目的とするものではない。それは、ある人物がその生きた時代との関りの中で、いかなる成果を残したか、そしてそれが現代においてどのような意味を持つのかを問うことに意義がある。(帯より)
目次: 序章
第一章 近衞篤麿の成長過程と学問生活 一 京都時代の生活 近衞の家系 幼少時の教育 二 東京での生活 漢学から英学へ 療養生活を送る 三 ヨーロッパ留学に至るまで 海外留学を志す ヨーロッパへ旅立つ 四 近衞篤麿の留学生活 ドイツ語の学習を始める 宗教に関する論争 日本とアジアを考える ライプツィヒに移る
第二章 議会政治家としての近衞篤麿 一 政治活動の開始 貴族院議員となる 「国務大臣責任論」 二 初期議会での近衞の活動 精神社の結成 新聞紙条例改正問題 地租価格修正問題 三 伊藤内閣への対決姿勢 議会解散への批判 高まる伊藤批判 政党政治への期待 四 海洋および北海道開発問題 海洋国家としての日本 北海道開発論 北海道協会の設立 鉄道敷設計画 北海道協会の解散
第三章 近衞篤麿における華族・教育・文化 一 近衞篤麿の華族論 華族の誕生 華族に対する批判 華族の病状と療法 二 学習院院長として 大学科の設置 校風の改革 校舎の移転 三 普通教育および女子教育の拡充 教育予算問題 普通教育の拡充 女子教育への支援 四 浄土真宗普及への関与 近衞と仏教 奥村兄妹と近衞 近衞の側面援助 五 伝統文化の保存について 平安遷都千百年紀念祭 古社寺の保存 修史の重要性
第四章 アジア主義者としての近衞篤麿 一 同人種同盟論の提示 人種対決の理論 海外での反響 荒尾精一門の合流 二 東亜同文会の結成 同文会と東亜会 東亜同文会の結成 東亜同文会の事業 三 中国変法派への対応 康有為の来日 政界各人の多様な対応 康有為の国外退去 四 海外視察の旅 ―新たな人脈形成― 七ヵ月余の視察に出る 劉坤一、張之洞との会見 海外視察の印象 付 東亜同文書院の創設 学校設立計画の進展 東亜同文書院の開校 興学要旨と立教綱領
第五章 東南互保から満洲問題へ 一 義和団事件と東南互保 義和団事件への対応策 東南互保への対応 二 国民同盟会と近衞篤麿 無形無名の団体 国民同盟会の創立 国民同盟会の活動 三 ロシアと満洲問題をめぐって 国民同盟会への期待 満洲開放策 満洲還付に向けて 国民同盟会の解散 対露同志会の結成 近衞内閣待望論
終章 参考文献 あとがき
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