上海「ヌーラン事件」の闇 戦間期アジアにおける地下活動のネットワークとイギリス政治情報警察
上製
鬼丸武士
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出版社:書籍工房早山 |
出版年:2014年01月 |
コード: 258p ISBN/ISSN 9784904701362 |
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尾崎・ゾルゲ事件に先立ち、アジア最大のスパイ事件として、タン・マラカ、ホー・チ・ミン等アジアの革命家が一網打尽になり、イギリス帝国とコミンテルンが攻防を繰り広げた「1931上海ヌーラン事件」。真相は歴史の闇のなかにあり、イギリス情報警察は、戦後も上海の「根」(ルーツ)を追っていたと言われる。国際政治学の気鋭の研究者である著者は、米国公文書館がその重要史料を保持していることを知り、公開を待って克明な研究をつづけ、闇の中にあった地下ネットワークを突き止める。アジア史の見取り図に新たな光を当て、手に汗握る描写で歴史を再現する力作。
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