ユリイカ 6月号 第51巻第9号(通巻740号) 特集*「三国志」の世界
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出版社:青土社 |
出版年:2019年06月 |
コード: 230p ISBN/ISSN 9784791703678 |
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特別展「三国志」7月9日~開催!!
「正史」とも異なる、発掘された「三国志」が日本に訪れる。大きなニュースとなった曹操の陵墓(曹操高墓)の発見(埋葬品も特別展「三国志」には展示される)は「三国志」を強く現実に引きつけた、歴史とフィクションの境界を問うこれまでの「正史」と『三国志演義』の対比から、史実との照応を超えて、いま新たに「三国志」を読みなおす。
目次: 特集*「三国志」の世界 ■徹底討議 世界認識としての「三国志」(金文京,福嶋亮大) ■「三国志」列伝 諸葛亮の思想と『春秋左氏伝』(渡邉義浩) 曹操の戦いとかれの兵法(石井仁) 関羽の知られざる物語――「関帝聖蹟図」を読む(伊藤晋太郎) 呂布 「最強」への道程(竹内真彦) ■歴史的事実としての「三国志」 花の色は(江森備) 志から見える三国志の世界(幾喜三月) 考古遺物が切り開く三国志の新時代(市元塁) 陳寿と習鑿歯――ある皇帝の死と歴史記述(田中靖彦) 諸葛亮孔明の月俸と財産(柿沼陽平) ■『三国志演義』の諸相 ただのオタクの「三国志」(カレー沢薫) ジェンダーの視座から見た貂蟬の描かれ方(仙石知子) 黄蓋の武器と生死に見る『三国志演義』の形成・発展史(上原究一) 語り物と芝居のなかの「三国志」(後藤裕也) 正史『三国志』と『三国志演義』の物語叙述について(橋本陽介) ■インタビュー 「叫べ、董卓討つべし! 」――天下三分系電子音楽家の計(おもしろ三国志/金田淳子 聞き手) ■マンガ 三国志のれきしのれきし(末弘) 豊かで奥深い世界(杜康潤) ■「三国志」は再話されつづける SF三国志演義(立原透耶) 流れよわが涙、と孔明が言ったような話(三方行成) 明示娯楽物語と孔明(山下泰平) 昭和の終わりの三国志ブーム――マンガ読者を中心に(清岡美津夫) 他にすることはないのですか――一九八五年の『三國志』(山本貴光) 三国志映画の理想化された「中国」のイメージとセクシュアリティの表象――『定軍山』から『レッドクリフ』まで(雑賀広海) ■「三国志」の歩きかた 新しいファンのための「三国志」案内(袴田郁一)
■私が出会った人々*42 故旧哀傷・宗左近(中村稔) ■詩 雨とランプ(久石ソナ) ■今月の作品 ■われ発見せり
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