唐代沙陀突厥史の研究
/汲古叢書150
上製
西村陽子
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出版社:汲古書院 |
出版年:2018年08月 |
コード: 408p ISBN/ISSN 9784762960499 |
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唐王朝統治下にあった時代の「沙陀突厥興隆前史」を、唐代に残された漢文史料から探る
目次: 凡例
序文 問題の所在 沙陀研究史 本書の構成と概要
第一部 唐後半期の政治展開と沙陀突厥 第一章 沙陀突厥をどうとらえるか──9─10世紀の沙陀突厥の活動と唐王朝── はじめに 第一節 沙陀突厥の足跡──唐初から大同盆地への移動まで── 第二節 沙陀と代北五部 沙陀とソグド人 代北五部 第三節 沙陀突厥と唐末北辺財務体制 唐末の北辺財務体制 代北五部の節度使進出と代北水運使 沙陀突厥による北辺財務体制の掌握と黄巣の乱 第四節 沙陀突厥と唐王朝の関係 黄巣の乱前後の関係 沙陀関係史料の書き換え問題 おわりに 第二章 唐末五代の代北における沙陀集団の内部構造と代北水運使──「契苾通墓誌銘」の分析を中心として── はじめに 第一節 代北五部──沙陀集団の内部構造── 第二節 「契苾通墓誌銘」からみた代北五部の存在形態 「契苾通墓誌銘」 契苾氏の系譜と墓主の位置 「賀蘭府」について 廬江何氏──ソグド姓との通婚── 第三節 北辺財務体制と沙陀集団の興起 北辺における軍糧補給体制──和糴・営田・代北水運使── 北辺財務体制と沙陀集団の興起〕 おわりに 第三章 唐末「支謨墓誌銘」と沙陀の動向──九世紀の代北地域── はじめに 第一節 「支謨墓誌銘」 史料概況/「支謨墓誌銘」 墓主・支謨について 第二節 編纂史料にみえる編年の再検討──墓誌銘との比較── 「支謨墓誌銘」にみえる唐末沙陀関係記事と現存の編纂史料 「支謨墓誌銘」にみえる唐末沙陀関係記事と『資治通鑑考異』に残された原史料 第三節 墓誌を用いた唐末沙陀史の復原〔唐末の国際情勢と財務輸送体制 墓誌銘からみた沙陀の叛乱──唐末沙陀史の復原── 附・沙陀関係史料年表 おわりに 第四章 唐後半華北諸藩鎮の鉄勒と党項──沙陀系王朝成立の背景── はじめに 第一節 朱泚の乱と華北諸藩鎮の鉄勒・ソグド集団 朱泚の乱とその背景 華北諸藩鎮の鉄勒・ソグド集団 吐蕃の圧力と鉄勒・党項の東遷 第二節 8─9世紀の華北の鉄勒集団 沙陀の東遷と興起/振武の鉄勒渾部と契苾 河東・代北の鉄勒阿跌部と沙陀 河東・代北の鉄勒部落出身者の任官地 第三節 振武の党項、府州折氏と真定のソグド人──宋王朝への展望── おわりに
第二部 史料編 第五章 晋王墓群──山西省代県所在の沙陀墓葬群── はじめに 第一節 李克用および沙陀李氏墓葬地 李克用の薨去と埋葬 後唐建国後の皇帝陵 第二節 山西省忻州市代県の晋王墓群 文献史料 晋王墓群(李克用墓・李存孝墓・柏林寺)の報告 第三節 考古発掘と遺跡の状況 第四節 晋王墓群踏査および関連資料調査 第五節 晋王墓群の現況 おわりに 第六章 「契苾通墓誌銘」及び「契苾公妻何氏墓誌銘」訳注と考察 はじめに 第一節 「契苾通墓誌」釈文・訓読・語釈・試訳 第二節 「契苾公妻何氏墓誌名」釈文・訓読・試訳 第三節 考察──「契苾通墓誌」に書かれた南走派ウイグル── 墓主契苾通について 墓主の官歴と南走派ウイグル討伐の関係 おわりに 第七章 「支謨墓誌銘」訳注と考察 はじめに 第一節 釈文 第二節 訓読 第三節 試訳 第四節 語釈 第五節 度支と中央財庫──「司農寺丞・兼専知延資庫官事」と「太府少卿・知度支左蔵庫出納官」について── おわりに 結語
参考史料・文献一覧 初出一覧 あとがき 英文目次 中文目次 索引
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