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中国における大アジア主義 「聯日」と「抗日」のあいだ 上製
趙軍
出版社:ミネルヴァ書房
出版年:2018年06月
コード:   378p   ISBN/ISSN 9784623083497
 
価格 6,600円
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「大亜洲主義」とは何だったのか――旧来の秩序が激変した近現代中国においてアジアの理想像を模索した思想の実像に迫る。

「アジア主義」「大アジア主義」の評価、認識をめぐる定説には、日中両国で大きな隔たりがあった。本書は、李鴻章や中西功など、アジア主義に関する代表的な人物の資料から、その点を指摘する。アジアの統合・協力が叫ばれた時代における中国側の動向を中心に研究、分析し、現在の「アジア共同体」議論に及ぶ影響を改めて考察し、問い直す一冊である。

[ここがポイント]
 ◎中国側から見たアジア主義の最新研究。
 ◎満州における台湾人の状況を分析する。
 ◎中西功(元共産党参議院議員)の中国研究を分析している。

目次:
序章 大アジア主義に対する中国側の認識と批判――「大亜洲主義」在中国
 1 古くて新しい話題
 2 「通説」としての「大アジア主義」のイメージ
 3 「亜洲主義」「大亜洲主義」をめぐる最近の研究動向
 4 アジアの「統合」「協力」とは何か
第1章 清末政治家たちの「聯日」構想と対日政策の策定――「蕞爾(さいじ)小国」がもたらした困惑
 1 「興亜論」と「征亜論」に揺れた明治政府の「対清交渉」
 2 対日交渉で揺れた清朝高官らの日本認識
 3 李鴻章の日本認識と「聯日」構想
 4 日本人の目に映った李鴻章とその対日政策
第2章 『申報』の対日世論から見る日本イメージの変遷――一八七〇〜九〇年代における「中日同盟論」と「抗日論」の底流
 1 『申報』と近代日本との関わり
 2 提携と対抗のはざま――一八七〇年代の『申報』に見た「中日提携論」と「抗日論」
 3 一八八〇年代の『申報』に見た「中日同盟論」と日本批判
 4 「日本理解」と「日本評価」への努力と頓挫
 5 「日本理解」は辛酸を嘗め尽くす難路
第3章 「愛国」と「売国」のはざま――「大亜洲主義」と「中国留日同学会」
 1 「中日親善及相互扶助」――看板の表と裏
 2 機関誌を通して見えたこと――『留日同学会季刊』の諸面相
 3 留日同学会の主要メンバーおよびその指導理念
第4章 植民地における「共存共栄」の現実――「満洲」に渡った台湾出身者の目に映ったもの
 1 植民地教育と台湾の若者――教育施設、カリキュラム、教育現場での民族差別と思想統制
 2 植民地教育・留学経験による民族意識の目覚めとその変型――戦前・戦中の中国大陸及び「満洲国」を生きた台湾の若者たち
 3 ナショナリズムの勃興と日本認識の変遷――「日本要因」に翻弄された「辺縁人(境界の人)」たち
第5章 アジア主義への超克――中西功の中国研究と中国革命
 1 「新亜細亜主義」とその実践者
 2 中国へのアプローチ
 3 中国研究と反戦活動
 4 いわゆる「中西功現象」の背景と条件
終章 さまざまな「亜洲夢」――なぜ「同床異夢」だったのか?
 1 「夢」に止まったワケ――「大アジア主義」に潜んだ「落とし穴」
 2 受け身としての大アジア主義の諸形態
参考文献
中国において公刊・公開された「亜洲主義」「大亜洲主義」関連主要学術論著(二〇一七年六月まで)
あとがき
人名・事項索引
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