上海モダン 『良友』画報の世界
/神奈川大学言語研究センター叢書1
上製
孫安石,菊池敏夫,中村みどり 編
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出版社:勉誠出版 |
出版年:2018年03月 |
コード: 506p ISBN/ISSN 9784585222088 |
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大衆雑誌から読み解く、上海の生活空間―。
1920~1940年代に中国で刊行されていた雑誌『良友』画報には、文学や映画、演劇、美術・芸術だけでなく、政治や産業、スポーツや旅行、食文化といった幅広い記事が、多くの写真とともに掲載されていた。戦争と革命の時代に刊行され、中国の都市はもちろん、アジア、欧米にまで広く流通していたグラフ雑誌から、大衆消費社会到来の様相と、当時の人々の日常生活を読み解く。
目次: カラー口絵 序文に代えて―上海モダンへの誘い
第一部 『良友』画報を読み解く 良友全国撮影旅行団と『中華景象』の刊行―撮影と近代国家の発見(孫安石) 【コラム】中国のロバート・キャパ―王小亭(中田崇) 『良友』画報と「大上海計画」(陳祖恩/菊池敏夫 訳) 【コラム】上海租界の鉄門(一九二五~一九四六年)と『戦事画刊』(馬軍/孫安石 訳) 『良友』画報と読者の声(孫慧敏/中村みどり 訳) 【コラム】『良友』と音楽楽譜の出版について(孫安石) 新文学と商業メディアの交錯―『良友』画報と鄭伯奇および現代派の作家たち(中村みどり) 【コラム】良友公司と丁玲(江上幸子) 『良友』に命を吹き込む―編集者、万籟鳴の仕事(城山拓也) 『良友』の表紙に見るモダン・デザインの受容(田島奈都子)
第二部 『良友』画報の経営とその周辺 「良友」の会社経営と組織の再生(林美莉/米井由美 訳) 【コラム】『良友』にみる食文化について(岩間一弘) 『良友』画報の海外販売網―「上海版」から「海外版」への連続と断絶(村井寛志) 【コラム】戦時宣伝としての『良友』画報―日本側の史料の紹介及び批判(髙綱博文) 『良友』画報と『申報図画週刊』(菊池敏夫) 【コラム】アンナ・メイ・ウォンの「帰郷」―一九三六年の中国への旅(鈴木直子) もう一つの『良友』―梁得所と画報『大衆』について(森平崇文) 【コラム】画報の母―梁得所(みずのとう) 画報と画家―『良友』画報にみる嶺南画派の画家たち(呉孟晋) 『良友』画報と『日本人生活』における日本表象(石川照子)
第三部 資料編 『良友』画報の総目次 『良友』画報における飲食関連記事目次 『良友』画報における演劇関連記事目次 『良友』画報における美術関連記事目次
あとがき 執筆者略歴 索引
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