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詳細情報
世界史のなかの文化大革命 /平凡社新書
馬場公彦
出版社:平凡社
出版年:2018年09月
コード:   336p   ISBN/ISSN 9784582858914
 
価格 1,012円
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文化大革命とは何だったのか──。それは中国という特殊な空間と歴史のなかで起こった、一度きりの出来事なのだろうか。それとも、ある条件のもとでは、どの国どの社会でも起こりうる現象なのか。亡霊のように徘徊し連鎖して起きることはあるのか。国際的要因と越境性を重視し、世界史としての文革という、もうひとつの真実にせまる。

目次:
序章 文革五〇年目の亡霊
文革の「亡霊」とは何か/アジアからみた「1968」

第1章 革命の夢──北京―ジャカルタ枢軸
中国とインドネシアの紐帯/バンドン精神の結晶/共産主義に傾斜するインドネシア
第二回AA会議を目指して/インドネシア貿易の日本商人/流産した第二回AA会議
アジアの革命──屈辱の近代と、抵抗の戦後

第2章 革命勃発──9・30クーデター事件
一日だけのクーデター/事件の真相は/「ワニの穴」を訪れる
中国から見た9・30事件/クーデター計画を事前に知らされた毛沢東
アイディットの自供書/アイディットを悼む毛沢東

第3章 革命失敗──赤狩りと華僑弾圧
「赤狩り」反共キャンペーン/「赤狩り」を中国はどう報じたか/中国の国際的孤立
「反華排華」反中キャンペーン/華僑迫害を中国と台湾はどう報じたか
「難僑」の帰郷/華僑農場をたずねる/華僑農場の実態/社会暴力としての華人迫害

第4章 マオの革命──文化大革命の嵐
中間地帯論の変質/失意の毛沢東、流離の八カ月/9・30事件失敗の教訓
日本共産党代表団との会見/日本共産党と中国共産党との決裂/起死回生の文革発動
「司令部を砲撃せよ」/強力な援軍、紅衛兵/「燎原を焼き尽くす炎」

第5章 革命連鎖──西側に飛び火した文革
世界革命としての文革/文革の日本上陸/日共系組織の分裂/新左翼運動を刺激
共感派の礼賛/権力闘争論からの批判/異種交配型雑種革命/パリ五月革命とマオイズム
「パリに吹いた東風」/アメリカのベトナム反戦・公民権運動/CCASと文革
「反システム運動」として

第6章 反革命──台湾発アメリカ行き「東京クラブ」
革命失敗がもたらした暗転/台湾から見た9・30事件/台湾のインドネシア華僑
台湾の対インドネシア工作──西側世界への足がかり
「東京クラブ」結成──西側のインドネシア包囲網
台湾に「インドネシア工作指導小組」結成/中国との断交をめざして
中国の国連復帰を後押ししたマリク外相とストミセン
資本主義vs.共産主義──レジリエンスの相克

第7章 遠距離革命──西カリマンタン武装蜂起
再建されたインドネシア共産党/ユスフ・アジトロップという人物
西カリマンタンを訪れる/インドネシアのなかの小中華/西カリマンタンの火焰山部隊
農村革命の舞台/林彪の人民戦争論を実践/ダヤク族との民族紛争で華人追放
追放された華人の難民体験/遠距離革命として

第8章 革命無残──ユートピアの終焉
インドネシア軍の掃討作戦で鎮圧/スカルノの晩年/インドネシア束の間の春
紅衛兵運動のエスカレート/紅衛兵の下放・革命委員会・兵営国家化/劉少奇、非業の死
中ソ紛争と第九回党大会/米中接近へ/林彪事件の衝撃/個人意識と思想解放のめざめ
盛り上がらない批林批孔運動/マオの死と文革の終わり
林彪事件・あさま山荘事件・ミュンヘン五輪テロ事件

第9章 革命残響──夢が消えたあとに
一九八一年歴史決議で文革全否定/二〇世紀最後の革命/事件の世界史的意義
山口県のマオイスト/「天安門の学生運動は国際的大謀略」

終章 過ぎ去らぬ「革命の亡霊」
打ち砕かれた革命の夢/「東風が西風を圧倒する」再び

あとがき
参考文献
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