キッシンジャー回想録 中国(上)
/岩波現代文庫 社会323
ヘンリー・A・キッシンジャー/塚越敏彦,松下文男,横山司,岩瀬彰,中川潔 訳
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出版社:岩波書店 |
出版年:2021年01月 |
コード: 400p ISBN/ISSN 9784006033231 |
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ニクソン・ショックが世界を変えた
1972年、米中和解の衝撃によって世界は変わった――その立役者であるキッシンジャー。中国を誰よりも知り尽くした彼が、毛沢東から周恩来、鄧小平など中国首脳らとの長年の外交交渉経験をもとに、アヘン戦争以降の歴史から文化まで、中国の全てを論じ切った決定的「中国論」。
目次: はじめに 地図
序章 第1章 中国の特異性 中国の最盛期/儒教/国際関係の概念――公平か平等か/中国のリアルポリティクスと「孫子の兵法」 第2章 叩頭問題とアヘン戦争 マカートニー使節団/二つの世界秩序の衝突――アヘン戦争/耆英の外交――夷狄をなだめる 第3章 優位から没落へ 魏源の計略――「以夷制夷」、敵の戦略を学ぶ/権威の喪失――国内の反乱と海外からの侵略による挑戦/没落への対応/日本の挑戦/朝鮮/義和団事件と新たな戦国時代 第4章 毛沢東の継続革命 毛沢東と「大同」/毛沢東と国際関係――空城計、中国的抑止、心理的優位性の追求/継続革命と中国人民 第5章 三極外交と朝鮮戦争 アチソンと中国式チトー主義の誘惑/金日成と戦争の勃発/米国の介入――侵略への抵抗/中国の反撃――戦争抑止へのもう一つのアプローチ/米中対決 第6章 中国と両超大国との対立 最初の台湾海峡危機/米国との外交的な幕間/毛、フルシチョフと中ソの亀裂/第二次台湾海峡危機 第7章 危機の10年 大躍進/ヒマラヤ国境紛争と1962年の中印戦争/文化大革命/失われた好機はあったのか 第8章 和解への道 中国の戦略/米国の戦略/最初の段階――ウスリー川での衝突 第9章 関係の再開――毛沢東、周恩来との最初の出会いPDF 周恩来/中国でのニクソン――毛との会談/ニクソンと周恩来の対話/上海コミュニケ/余波
原注
■著者紹介: ヘンリー・A・キッシンジャー(HenryA.Kissinger) 1923年ドイツ生まれ。ハーバード大学教授を経て米政権入りし、1973年から77年まで第56代国務長官を務める。1973年にノーベル平和賞を受賞。著書に『キッシンジャー秘録』全5巻(斎藤彌三郎ほか訳、小学館、1979-80年)、『外交』上・下(岡崎久彦監訳、日本経済新聞社、1996年)など多数。
訳:塚越敏彦 1947年生まれ。共同通信社上海支局長、北京支局長、編集局次長を経て社団アジア地区総代表、KK国際情報センター長。共訳書に『東と西』(クリス・パッテン著、共同通信社、1998年)、『台湾の四十年――国家経済建設のグランドデザイン』上・下(高希均・李誠編、連合出版、1993年)、編著に『最新中日外来語辞典』(日中通信社、1999年)。 訳:松下文男 1947年生まれ。共同通信社ニューデリー支局長、ワシントン支局員、ロンドン支局員、国際局、システム局を経てKK共同ジャパン・ビジネス・センター編集長。共訳書に『チリ33人――生存と救出、知られざる記録』(ジョナサン・フランクリン著、共同通信社、2011年)。 訳:横山司 1949年生まれ。共同通信社ナイロビ支局長、ロンドン支局員、香港支局長、外信部長、編集委員を経て退社後、翻訳家。共訳書に『チリ33人』。 訳:岩瀬彰 1955年生まれ。共同通信社本社経済部、香港支局、KK共同情報編集部長、中国総局次長、編集局ニュースセンター副センター長、熊本支局長を経て社団アジア室編集長。著書に『「月給百円」サラリーマン――戦前日本の「平和」な生活』(講談社現代新書、2006年)、共訳書に『東と西』。 訳:中川潔 1957年生まれ。共同通信社上海支局長、中国総局長、外信部長を経て社団アジア室長。
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