竹内好とその時代 歴史学からの対話
上製
黒川みどり,山田智 編
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出版社:有志舎 |
出版年:2018年03月 |
コード: 330p ISBN/ISSN 9784908672194 |
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戦後思想のなかに独自の地歩を占める思想家――竹内好。中国文学研究者でありアジア・太平洋戦争下での従軍体験もあった彼は、中国近代の歴史と文学に現れた思想を動態的にとらえ、そこから独自の「近代」論や文学論、アジア論・知識人論などを紡ぎ出していった。さらに戦後日本人の思想の在り方にも真正面から向き合い、ナショナリズムや民族・民主主義というものを根本から考え続けた。その竹内は、同時代の歴史学とどのような対話を繰り広げ、また歴史そのものをどのように考えていたのか。また現代の歴史家は、彼の思想といかなる対話をなし得るのか。本書は歴史学の立場と手法から、竹内の思想と歴史認識にさまざまな角度からアプローチする。
目次; 総 論 竹内好と「歴史学」との対話(山田智) 第一部 生涯と思想――評伝編―― 一 〈魯迅〉にいたる道――復員まで――(小嶋茂稔) 二 〈ドレイ〉からの脱却を求めて―戦後社会のなかで――(黒川みどり) 第二部 思想と近現代史――各論編―― 一 〈共通の広場〉の模索――竹内好と第三次『思想の科学』――(廣木尚) 二 明治維新論の展開(田澤晴子) 三 〈朝鮮〉というトポスからみた「方法としてのアジア」(姜海守) 参考文献一覧 あとがき
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