劉暁波伝
余傑/劉燕子 編・訳/横澤泰夫,和泉ひとみ 訳
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出版社:集広舎 |
出版年:2018年02月 |
コード: 514p ISBN/ISSN 9784904213551 |
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「心の自由のために、彼は身体の不自由という代償を支払った。」
1989年天安門事件、〇八憲章、ノーベル平和賞。度重なる拘束や監視にもかかわらず中国にとどまり続け、民主化を訴えた劉暁波とはどのような人間だったのか?! 最後まで彼と行動を共にした若手知識人作家による劉暁波の人生録。
[劉暁波略歴] 1955年12月28日、吉林省長春に生まれる。文芸評論家、詩人、文学博士(北京師範大学大学院)、自由を求め中国民主化に尽力。 1988年12月から米国にコロンビア大学客員研究員として滞在するが、天安門民主化運動に呼応し、自らも実践すべく予定をきりあげ急遽帰国。 1989年6月2日、仲間3人と「ハンスト宣言」を発表。4日未明、天安門広場で戒厳部隊との交渉や学生たちの無血撤退に貢献し、犠牲を最小限に止める。その後、反革命宣伝煽動罪で逮捕・拘禁、公職を追われる。釈放後、文筆活動を再開。 1995年5月~1996年1月、民主化運動、反腐敗提言、天安門事件の真相究明や犠牲者たちの名誉回復を訴えたため拘禁。1996年9月から1999年10月、社会秩序攪乱により労働教養に処せられ、劉霞と獄中結婚。 2008年12月8日、「08憲章」の中心的起草者、及びインターネットで発表した言論のため逮捕・拘禁。 2010年2月、国家政権転覆煽動罪により懲役11年、政治権利剥奪2年の判決確定。 2010年10月、獄中でノーベル平和賞受賞。 2017年7月13日、入院先の病院で多臓器不全で死去(一説では事実上の獄死)。 著書多数。日本語版は『現代中国知識人批判』、『天安門事件から「08憲章」へ』、『「私には敵はいない」の思想』、『最後の審判を生き延びて』、『劉暁波と中国民主化のゆくえ』、『牢屋の鼠』、『劉暁波・劉霞詩選』(近刊予定)
目次: 第I部 伝記篇 序/プロローグ 第1章 黒土に生きる少年 第2章 首都に頭角を表す 第3章 天安門学生運動の「黒手」 第4章 ゼロからの出発 第5章 僕は屈しない 第6章 「〇八憲章」と「私には敵はいない」の思想 第7章 劉霞 土埃といっしょにぼくを待つ 第8章 ノーベル平和賞―桂冠、あるいは荊冠― エピローグ「中国の劉暁波」から「東アジアの劉暁波」へ―日本の読者へ―
第II部 資料編 資料「天安門の四人」の「ハンスト宣言」(1989年6月2日) 資料「〇八憲章」(2008年12月9日) 資料「私には敵はいない―最終陳述― あとがき
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