満洲文化物語 ユートピアを目指した日本人
喜多由浩
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出版社:集広舎 |
出版年:2017年04月 |
コード: 272p ISBN/ISSN 9784904213483 |
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満洲は、近代国家の道を歩み始めた日本にとって、フロンティアであり、ショーウインドーであり、実験場であった。満洲に築かれた独自の文化と生活、ユートピア(王道楽土)に夢を描いた日本人の姿を描く。産経新聞の連載「うたかたの宝石箱 満州文化物語」を再構成のうえ書籍化!
はじめに
第1章──夢の都 1 サザンや井上ひさしが描いた「連鎖商店街」 2 「世界のミフネ」を育てた写真館 3 横内正「格さん一家」3代の夢 4 欧亜を繫ぐ音楽の都・哈爾濱 5 世界トップの芸術家が集まった 6 3つあった満洲国国歌の謎 7 満洲ブームを呼んだ流行歌 8 ラジオから生まれた李香蘭 9 大陸へ渡った「カツドウ屋」の夢 10 森繁も糸居もアナウンサーで活躍 11 最強を誇った2つの社会人野球チーム
第2章──あの戦争 1 終戦後も戦い続けた17歳の「少尉」 2 日本人同士で戦った国共内戦 3 運命変えた陸士からの回し合格 4 幻に終わった軍再興計画 5 最年少世代シベリア抑留者の慟哭 6 韓国軍を創った満洲人脈 7 エリートだった朝鮮出身者 8 朴正熙大統領への愛と憎 9 石原莞爾が『鐵心』に残した〝遺言〟 10 満洲育ちの漫画家は「アバウト」でいいのだ! 11 やっとできた故郷再訪 12 朝日新聞と吉本興業が主導した皇軍慰問隊 13 平頂山事件の真実 14 匪賊にメッタ刺しにされた日本人母娘 15 ジェームス三木、エリート一族の無念 16 葛根廟事件、娘に手を掛けた母の慟哭 17 生死分けた「紙一重」。助かった者の苦悩 18 下道部隊、在留邦人奇跡の脱出行 19 明暗分けた決断、引き揚げに大きな差
第3章──曠野の巨人 1 特急「あじあ」を設計したのは──キング・オブ・ロコモと呼ばれた男 2 露人ウエートレスに冷暖房完備の世界一の列車 3 パシナ機関車の返還を拒んだ中国 4 欧州とアジアを繫いだ国際連絡列車 5 最後の大連駅助役が見た「明暗」 6 世界一流を目指したヤマトホテル 7 首都の「迎賓館」に集ったVIP1000人 8 屋上庭園は夢のテーマパーク 9 満鉄建築を担った東大建築学科の俊英 10 漱石を驚かせた撫順の未来都市 11 杉原千畝を動かした母校の校訓 12 欧、亜、ユダヤ……7族混在のハルビン 13 満鉄嘱託は高級揃い 14 満鉄の型破りな実験教育 15 小学校に飛び級、スーパー実験校登場 16 スポーツ王国満洲 17 東海林太郎も図書館長だった 18 3億円で買い集めた稀覯本
結びにかえて 満洲関係年表 主要参考文献 写真提供・出典
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