アジア仏教美術論集 東アジアI 後漢・三国・南北朝
上製
濱田瑞美 責任編集/宮治昭,肥田路美,板倉聖哲 監修
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出版社:中央公論美術出版 |
出版年:2017年05月 |
コード: 594p ISBN/ISSN 9784805511305 |
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第一線の研究者らによるアジアの仏教美術研究の現在の到達点と将来の課題を見通すシリーズ。 中国仏教美術の開花――インドに興った仏教はどのように受容されたのか。中国固有の伝統思想との交渉、民族間の対立、割拠する王権や僧団とのかかわりの中で展開された多彩な仏のかたち」を浮かび上がらせる18篇の論考を集録。
目次: 『アジア仏教美術論集』刊行にあたって
総論 後漢から南北朝期の仏教美術――仏教の受容と仏像のかたち――(濱田瑞美)
〔Ⅰ 仏教受容早期の仏教美術〕 漢代の立体人物像にみる具象と抽象――中国における仏像製作の前史として――(楢山満照) 中国早期仏像の諸問題――近年報告された長江流域の作例をめぐって――(金子典正) 北涼石塔にあらわれた易経八卦と七仏一弥勒造像(殷光明/濱田瑞美 訳)
〔Ⅱ 南北朝前期の仏教美術〕 中国式仏像の出現(岩井共二) 北魏平城期の雲崗石窟(岡村秀典) 北魏平城時代の山西における石造単独像について――如来像と重層塔を中心に――(斎藤龍一) 四川で出土した南北朝時代の仏教石像をめぐって(肥田路美)
〔Ⅲ 南北朝後期の仏教美術〕 敦煌石窟西魏窟(田林啓) 北朝鄴城の趙彭城北朝仏寺と北呉庄仏教造像坑出土像(朱岩石,何利群/熊坂聡美 訳) 東魏・北斉の響堂山と青州造像の比較研究(唐仲明/篠原典生 訳) 河北出土北朝期白玉像考(徐男英) 小南海石窟中窟の観経変について(大石克成) 麦積山石窟造像研究――北周窟を中心として――(八木春生) 護法神信仰から見る南北朝時代中国仏教の一側面(大島幸代)
〔Ⅳ 仏教美術の周辺〕 道教の成立と初期道教美術(小幡みちる) 山東省の石経(クラウディア・ヴェンツェル/羅翠恂 訳) 水浴寺石窟における寄進と記念(ケイト・リングレイ/徳泉さち 訳)
あとがき 執筆者・翻訳者一覧
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