写真紀行 雲のうえの千枚ダム 中国雲南・大棚田地帯
/キオクのヒキダシ1
西谷大 著・写真
|
|
出版社:社会評論社 |
出版年:2017年01月 |
コード: 276p ISBN/ISSN 9784784517336 |
|
|
|
雲南省金平県者米谷の少数民族の暮らしを10年間住み込みで調査した記録。現地の人々がみせる表情、情景、そして大自然の棚田地帯をとらえた写真が満載。『グラフィケーション』連載を加筆・修正。
目次: 序論 ■見える水と見えない水 ─雲南の棚田と千葉の二五穴 旅と発見 四国の山猿の物語 魔法の二五穴 「見える水」と「見えない水」 活きた棚田の記憶 棚田に生きる ─雲南調査から─ ■犬棒調査のはじまり 雲海の上の棚田 調査地との出会い 市を駆けるアールー族 ネコ村へ ■トラの棲む黒い森 草果との出会い ヤオ族の村で暮らす 山の上の棚田 雲南国境の原生林 トラの棲む黒い森 ■七十個の魂 さまざまなあの世 お通夜 七十個の魂と飛翔する魂 メインイベント 葬儀は続く ■水と棚田 棚田は「美しい」のか 二期作が可能なタイ族の棚田 アールー族の棚田は水との戦い 緻密で厳密な水の分配システム 棚田の美しさとは ■ヤオ族の歌垣 歌垣とは 歌垣の第一日目の夜 歌垣の第二日目の朝 歌垣の五日目の朝 バイクと歌垣 ■者米谷の定期市(前編) 「弘法さん」と「土佐の日曜市」 市の前日から当日の朝 動物の鳴き声でにぎやかな午前中の市 半物々交換もある 午後は急速に市の収束へ 市の十四時~十五時三十分 ■者米谷の定期市(後編) 市はもうかる アールー族の場合 ヤオ族の場合 タイ族の場合 市の小宇宙的世界 システマチックな定期市 者米谷の人々をつなぐもの ■者米谷の食 タイ族の春節の食卓 肉のもつパワー タイ族の日常の食卓 ヤオ族の食卓 生の自然食べる者米谷、加工した自然を食べる日本 ■魚を捕ると結婚できる話 ドジョウ漁 タウナギ漁 「植えたもの」と「勝手に生えてきたもの ウケの回収 魚捕り名人 日常食としての魚 ■国境の赤い十字架 最後の焼畑農耕民 ヤオ族の出自物語とクーツォン族 政策に翻弄されたクーツォン族 国境の村 山の自由な民 赤い十字架 ■消える棚田と残る棚田 日本の「里山」と「トトロ」 消える棚田 那発のバナナ畑とパラゴム林 三万人の町の棚田 壩子の風景 棚田とともに ■フィールドとの邂逅 遠い太鼓にさそわれて 洗面器とともに海を渡る 一九八〇年代の中国素描 海南島から雲南へ 旅とフィールド調査 おわりに お詫び(!?) 滝を作り、台地を囲む なぜ歩くのか
|
|