中国語圏における厨川白村現象 隆盛・衰退・回帰と継続
上製
工藤貴正
|
|
出版社:思文閣出版 |
出版年:2010年02月 |
コード: 384p ISBN/ISSN 9784784214952 |
|
|
|
日本で彗星のごとく現れ、大いに流行した厨川白村(1880~1923)。その著作が彼の死後、急速に忘れ去られたのに対し、中国語圏(中国、台湾、香港) の知識人たちの間では、日本を代表する作家たち以上に知名度が高く、系統的に翻訳され、しかも時代を超えて各地域の特性に根ざして今なお活き続けている。彼の著作が日本でどのような評価を受け、大陸・中国の民国文壇の知識人にどのように受容されたのか、また、翻訳された厨川文体の特徴とは如何なるものだったのかを基本的資料を示しながら考察。さらには、同じ中国語圏である台湾・香港での諸相や、1980年以降、大陸・中国で彼の著作が再び熱く受容されている現状に考察を加える。厨川白村を軸とした日中台の文学交流史。
|
|