アジア都市の成長戦略 「国の経済発展」の概念を変えるダイナミズム
上製
後藤康浩
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出版社:慶應義塾大学出版会 |
出版年:2018年06月 |
コード: 292p ISBN/ISSN 9784766425246 |
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「都市」の競争が「国の発展」を牽引する
いまや世界の大都市圏トップ10のうち8つまでをアジアの大都市が占めるようになった。本書は都市発展の基本である「農村から都市への人口流入」「段階的工業化」「経済特区(SEZ)効果」に加え、後発国の不利を逆に後発者利得に転化するフロッグリープ成長の現実や、ITスタートアップ企業がグローバル企業に飛躍する深圳の都市エコシステムなどを考察する。“都市地経学(ジオ・アーバノミクス)”の視点からアジアを捉え、アジアのこれからを読むユニークな都市経済論。
目次: 第1章 アジアの大都市の現況 1 アジアのメガシティの形成 2 アジアの都市力 3 都市と農村――人口移動のモメンタム 第2章 人口移動と大都市圏の形成 1 人口移動と経済発展 2 タイ、ベトナムの人口移動 3 中国の人口移動 4 国境を越えた人口移動 第3章 中国にみるアジア大都市の成長メカニズム 1 アジアの都市の成長モデル分析 2 内需牽引型成長への転換 3 イノベーション型成長の模索 4 都市を支える産業、産業を支える都市 第4章 インフラ整備が促すアジア都市経済の高度化 1 アジア名物〝交通渋滞〟 2 都市の生活インフラ 3 成長を左右するインフラ投資 第5章 都市と産業立地ネットワーク――成長領域の拡大 1 「経済開発区」の効果 2 アジアの都市間競争 第6章 アジアの都市とエネルギー・環境 1 環境と都市生活 2 都市生活を脅かす環境悪化の弊害 3 アジア都市のエネルギー戦略 第7章 「都市力」がアジアを牽引する 1 深圳――「新・深圳モデル」に注目せよ 2 ホーチミン――「激動の20世紀」を耐えた民族力 3 シンガポール――〝李王朝〟の統治と奇跡の半世紀 4 ヤンゴン――「複雑系」が抱える潜在力と矛盾 5 デリー――「アジアの中心」を目指して 参考文献
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