日中戦争下のモダンダンス 交錯するプロパガンダ
上製
星野幸代
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出版社:汲古書院 |
出版年:2018年02月 |
コード: 226p ISBN/ISSN 9784762966033 |
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何らかのプロパガンダを背負いながら、日中戦争下の大陸中国、日本を様々な形で移動・踊った舞踏家の創作動機・背景を考察する。
目次: 序章 研究意義──文芸研究の重要な間隙 研究動機と研究対象 研究背景 本書の構成 第一章 モダンダンス受容初期 第一節 上海租界という舞踊空間 はじめに──西太后の見たバレエ 一、モダンダンス受容の土壌 二、上海租界という舞踊空間 第二節 国語教育とレビューの間:黎錦暉と明月歌舞団 一、黎錦暉の教員時代 二、蔡元培の美育思想と黎錦暉 三、黎錦暉の発音矯正法 第二章 「日本人」であった舞踊家たち 一、石井漠舞踊研究所 二、「日本一」の舞踊家・崔承喜 三、石井みどり舞踊団における蔡瑞月──慰問公演の目的 四、「台湾の李彩娥」──有望なる少女舞踊家 五、日本敗戦後 第三章 上海バレエ・リュス──日本統治下文化工作における小牧正英 一、ナチス政権とドイツ・モダンダンス:日本への影響 二、「上海におけるルシアンバレー」(一九四一年) 三、“大東亜共栄圏確立のための文化的使命”(一九四三年) 四、上海バレエ・リュス代表としての小牧正英 第四章 一九三〇年代上海・東京の呉暁邦──モダンダンスと演劇とのコラボレーション 一、日本留学:左翼演劇人の中国人留学生たちとの交流 二、呉暁邦と上海演劇界とのネットワーク構築:一九三三─一九三七年八月 三、中法劇芸学校と上海劇芸社における活動:一九三八年一一月─一九三九年春 第五章 抗日運動における舞踊家・戴愛蓮──陳友仁、宋慶齢との関わりを中心に 一、トリニダード・トバゴ華僑の一族 二、第二次大戦前夜、欧州舞踊の状況と戴愛蓮における受容 三、戴愛蓮と保衛中国同盟との接点 四、戴愛蓮と抗日漫画との接点 五、一九四〇─四一年の戴愛蓮の舞踊 第六章 重慶における呉暁邦、盛婕と戴愛蓮の活動──抗日舞踊と戦災児童教育 一、新安旅行団における呉暁邦の舞踊教育 二、呉暁邦、盛婕、戴愛蓮モダンダンス公演:重慶抗建堂にて 三、育才学校舞踊クラス・音楽クラス合同音楽舞踊大会 結び 注 参考文献 初出一覧 あとがき 人名索引
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