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日本陸軍の対ソ謀略 日独防共協定とユーラシア政策 上製
田嶋信雄
出版社:吉川弘文館
出版年:2017年03月
コード:   216p   ISBN/ISSN 9784642083157
 
価格 3,080円
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第二次世界大戦開戦にあたり重要な位置を占めた日本とドイツ。その関係深化の契機となった日独防共協定はいかに締結されたか。ユーラシア大陸をまたにかけた諜報・謀略活動、航空路整備、対イスラーム政策など、外務省ルートとは別に進行した陸軍の対ソ工作に注目。「空虚な同盟」とされてきた防共協定の全体像を解明し、両国の戦略的関係に迫る。

序章 日独防共協定を捉える視点
第一章 日露戦争前後の「独禍東漸」と「日禍西漸」
 一 「黄禍論」と「日禍西漸」の脅威
 二 日本とドイツのトルコ・イスラーム政策構想
第二章第一次世界大戦期の「独禍東漸」と「日禍西漸」
 一 エンヴェル・パシャとオッペンハイム
 二 ドイツのアフガニスタン・新疆・満洲での後方攪乱・扇動工作
 三 「独禍東漸」と「日禍西漸」
第三章 関東軍の「西進」政策と内蒙高度自治運動
 一 関東軍と参謀本部第二部の対ソ謀略構想
 二 満洲事変後の関東軍・参謀本部第二部の「西進」政策
 三 日本の中央アジアへの「西進」とドイツ陸軍
第四章 ルフトハンザ航空・欧亜航空公司と満洲航空株式会社
 一 ルフトハンザ航空と「トランスユーラシア」計画
 二 「トランスユーラシア計画」の挫折と欧亜航空公司
 三 満洲航空株式会社の成立
 四 中央アジアルート案の浮上とルフトハンザ・満洲航空の接近
第五章 「華北分離工作」と「防共外交」
 一 華北分離工作と防共外交
 二 国防省防諜部長カナーリスと日独防共協定の成立
 三 日中交渉の挫折と綏遠事件
第六章 日独「満」航空協定および日独謀略協定の成立
 一 日独「満」航空協定の成立
 二 日独情報交換協定・日独謀略協定の成立
第七章 アフガニスタンの政治焦点化
 一 アフガニスタン独立達成から一九三〇年代へ
 二 アフガニスタンにおける諜報・謀略工作
第八章 日中戦争の勃発とユーラシア諜報・謀略協力の挫折
 一 日中戦争下の日本とドイツ
 二 宮崎義一武官の追放
 三 日独謀略協力・航空協力の顚末
終章 ユーラシア諜報・謀略協力体制の終焉
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