現代中国経済論 [第2版]
/シリーズ・現代の世界経済 第2巻
梶谷懷,藤井大輔 編著
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出版社:ミネルヴァ書房 |
出版年:2018年05月 |
コード: 336p ISBN/ISSN 9784623082247 |
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本書は中国経済の現状を多角的に分析し、平易な文章による解説で定評を得た『現代中国経済論』を全面的に改訂したものである。改革開放、冷戦の終結などを経て、中国は世界第二位の国内総生産を誇る経済大国となった。しかし、国内にはいまだ多くの矛盾がある。今回の版では、中国経済の「二重の罠」や、「一帯一路」構想など、最新の動向にも触れながら中国経済の全容を読み解く。
[ここがポイント] ◎中国の近現代史から最近の経済情勢まで、幅広い情報を網羅している。 ◎各章の冒頭の要旨とキーワードで、重要なポイントをスピーディに把握することができる。
目次: 第2版はしがき はしがき
序章 中国経済への招待 1 中国理解のむずかしさ 2 中国はいかにユニークか 3 複眼で中国を見る
第Ⅰ部 中国100年の歩み 第1章 20世紀の中国経済 1 工業化の20世紀 2 前近代の市場経済 3 変貌する国民経済 第2章 社会主義の模索と市場経済化 1 中華人民共和国の70年 2 社会主義から資本主義への移行 3 中国型資本主義の4つの特徴 4 新たな成長パターンの模索
第Ⅱ部 産業発展と政府・企業 第3章 農業・農村・農民(三農)問題 1 中国農業の構造転換 2 農業問題と三農政策の変遷 3 農産物貿易と食糧安全 4 中国農業の行方 第4章 企業体制改革とその行方 1 社会主義計画経済システムの確立に伴う国有企業体制の創出 2 非国有企業の生成 3 国有企業改革の帰結 4 三者鼎立の企業構造 5 今後の行方 第5章 地域発展戦略と産業・人口の集積 1 地域発展戦略の変遷 2 産業の集積 3 人の集積 4 地域発展戦略の新展開 第6章 財政制度改革と中央-地方関係 1 財政システムと中央-地方関係――歴史からの視点 2 市場移行と財政制度改革 3 分税制の導入と地方政府の自主財源 4 これからの中央-地方関係の行方 第7章 世界最大の資本大国の金融システム 1 資源配分メカニズムの再構築としての金融改革 2 金融改革の到達点とマクロ政策手段の変化 3 企業の資本構成とインセンティブと企業改革 4 金融から見た中国の資本主義の特徴
第Ⅲ部 経済発展を制約する要因 第8章 貧困、失業および所得格差 1 貧困問題 2 失業問題 3 所得格差 4 分析のまとめと政策的含意 第9章 人口と社会保障 1 人口爆発から少子高齢化 2 社会保障制度の転換 3 社会保障改革の挑戦――普遍主義の台頭と農村の包摂 第10章 エネルギー問題 1 高度成長によるエネルギー需要の急増、そして新常態へ 2 市場経済化のエネルギー安定供給への貢献 3 エネルギー政策の展開 4 中国のエネルギー問題の今後 第11章 経済発展と多様化する環境問題 1 環境問題と環境政策の変遷 2 豊かさが生む大気と水の汚染 3 荒れる大地と農村の貧困 4 地球温暖化問題への対応 5 環境問題は解決に向かうのか
第Ⅳ部 世界の中の中国 第12章 対外貿易と直接投資 1 閉鎖経済から開放経済へ 2 輸出志向工業化の展開 3 直接投資=貿易連鎖の進展 4 外需主導型成長から内需主導型成長へ 第13章 香港・台湾の経済と中国との関係 1 香港・台湾の経済発展過程――1950年代から現在まで 2 中港経済関係の量的・質的変化 3 中国の経済大国化と台湾の対中経済関係の変容 4 香港・台湾経済の課題と中国との関係 第14章 中国と近隣諸国との経済関係 1 「一帯一路」とAIIB、中国の思惑 2 北朝鮮との関係 3 大国となった中国と近隣諸国との経済関係の展望
終章 中国経済の行方 1 「新常態」におけるマクロ経済動向 2 「二重の罠」 3 中国経済の発展をどう捉え、いかに付き合うべきか
資料 索引
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