国策紙芝居からみる日本の戦争
/非文字資料研究叢書1
神奈川大学日本常民文化研究所非文字資料研究センター「戦時下日本の大衆メディア」研究班 代表・安田常雄 編著
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出版社:勉誠出版 |
出版年:2018年02月 |
コード: 472p ISBN/ISSN 9784585270447 |
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戦時中、子供向けに作成された戦意発揚のための「国策紙芝居」。 そこでは敵国の指導者や兵士を鬼や虫に描き、日本の正統性を子供達に知らしめようとした。 1930年代後半から日本教育紙芝居協会を中心に作成され配布された国策紙芝居は、当時、1000種類ほど作られたというが、その全体像は不明なところが多い。 本企画では、神奈川大学の非文字資料研究センターに保存されている国策紙芝居240点から、戦争教育や戦意発揚に重要な役割を果たしたものをフルカラーで紹介。国策紙芝居が当時果たした役割を分析し、当時の戦争観や状況を知る。
目次: まえがき Ⅰ 解題篇――非文字資料研究センター所蔵「戦意高揚紙芝居コレクション」全点解題 解題篇 凡例・紙芝居解題リスト 解題 Ⅱ 論考篇 総論 アジア太平洋戦争と紙芝居――神奈川大学非文字資料研究センター「第三期」研究活動を通して(安田常雄) 戦時紙芝居論――紙芝居は誰が演じたのか?(大串潤児) 教育紙芝居を実演するということ――愛媛県方面委員の教育紙芝居運動(松本和樹) 戦争を描けなかった紙芝居――戦時下の教育紙芝居をめぐる議論から(鈴木一史) 国策紙芝居のなかの描かれない天皇――神奈川大学所蔵コレクションから(小山亮) 植民地台湾の紙芝居活動についての記録と記憶――植民地紙芝居研究の射程(新垣夢乃) Ⅲ データ編 戦時下紙芝居全国調査【暫定版】について 戦時下紙芝居全国調査【暫定版】データ 附録1 復刻雑誌『紙芝居・教育紙芝居』広告等データ 付録2 戦時下北海道内紙芝居データ
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